Memorial GALLERY


 2025.05.17

2015.05.17 川桁−関都 NikonD800 smcPENTAX75oF2.8AL ISO200

10年前の5月、磐越西線は福島ディスティネーションキャンペーンで大いに盛り上がっていた。3月改正で車輛老朽化を理由に「あいづライナー」が廃止されたばかりだというのに、その国鉄色485系が毎週末臨時快速「あいづ」で郡山−会津若松を2往復。SL「ばん物」も通常のC57 180に代えてC61 20が先頭に立ち、GW中には看板なしの試運転も行われた。幸い天気に恵まれる日も多く、新緑は美しく、菜の花も咲き乱れていた。熱い、熱すぎる!我々も天気予報を確認しては、休みの度に国道294号を攻めて会津盆地に馳せ参じていたのだった。

連休の熱狂が去った5月の半ば、4月後半からの会津攻勢で撮りたいカットはだいぶ押さえられたし目先を変えても良かったのだが、毎年この時期は1学期中間試験の作成がちらついてくる。全てを投げうって道南ブルトレ大作戦に身を投じる勇気もなく、手堅くオイシイ被写体に出会える会津盆地に再び足を向けることにした。未明出発で東北道を下り、白川から短絡すれば4時間ほどで沿線に着く。いつもは午前のスジは中山宿の俯瞰か翁島〜更科(信)〜磐梯町あたりで勝負するのだが、今日はこれまで注目していなかった川桁付近に三脚を立ててみた。

実はこの辺り、前から車で通る度に磐梯山の山容が気になっていた。国鉄時代の本家本元「あいづ」のマークは手前に猪苗代湖を配して3つのピークが横に並ぶデザイン。おそらく方角的に南方から眺めた山の姿であろう。この姿は定番狐塚のカーブや滝の原の大築堤では見られない。機会があれば、幼少期に見た絵入りのヘッドサインに敬意を表して、この角度の磐梯をあしらった1枚を撮りたいと考えていたところだった。というわけで、水入れ前の田んぼに少々物足りなさを感じつつ機材をセット。定時、軽やかなジョイント音とともに国鉄色の特急型電車が猪苗代湖畔に向かって軽やかに勾配を駆け下りてきた。これぞ会津路のヨンパーゴ。チャンスがあれば他の季節にもここで狙ってみたかった。

 No. 撮影年月日 被   写   体    撮 影 区 間
 No.09 2019.05.07  大井川鐵道21000系 中徳橋   田野口−下泉
 No.08 2011.04.25  いすみ鉄道キハ52 125 久我原築堤   久我原−総元
 No.07 2004.04.06  キハ47・47 諸寄俯瞰   諸寄−浜坂
 No.06 1998.03.29  EF64-1000青梅貨物 軍畑俯瞰   軍畑−沢井
 No.05 2013.03.09  キハ48・48 三瀬谷鉄橋   三瀬谷−滝原
 No.04 2022.02.18  DE10「水郡線復旧記念感謝号」試運転 磐城石井のカーブ   磐城石井−磐城塙
 No.03 2008.02.14  小田急7000系LSE「さがみ63号」 渋沢の築堤   渋沢−新松田
 No.02 2016.01.31  115系 おのこトンネル抜け   祖母島−小野上
 No.01 2023.01.11  しなの鉄道115系 御代田の浅間バック   御代田−平原
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