2025.10.06 |
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1999.10.06 小淵沢−甲斐小泉 MamiyaM645 1000S SEKOR210oF4N RVP(+1)
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今月の表紙でも書いたように、最近は昔の645判のポジのデジタイズに勤しんでいる。マミヤをメインで使い始めたのが大学1回生の時。社会人1年目からバケペンを稼働させたので、645の写真はピッタリ大学4年間と重なっている。当時は金はないけど暇はある…を地で行く絵に描いたような貧乏学生だったから、無人駅で野宿したりペットボトルに水道水を詰め替えながら夏の暑さに耐えて徒歩鉄したりと、極限状態で全国を回っていた。今ほどコンプライアンスにうるさくなかったからだろう、少々無謀な旅をしても許される時代だった。
そんな中から、今回はこの1枚。この頃から軌道検測のマヤ検に更新を受けた白いマヤ34が登場するようになった。ときに建築限界を測定するスヤ50と組んで各地に入る姿は、見慣れた青いマヤを期待する身からするとがっかりではあったが、それでも普段カマの走らないローカル線で客レが撮れるとあって人気があった。しかも、こんなオイシイ事業用車の運転予定が●ヤ情誌に大手を振って掲載されていたのだから、ネットなどなくても十分楽しむことができた。 今日は希少なDD16が入線する小海線の検測の日。前年までは単牽きだったが、この年からプッシュプルでの運転となり、白いマヤ・スヤの前後をレアカマが挟むという何とも贅沢な編成となった。スジも早朝小淵沢発と申し分なし。小淵沢大カーブの眺望は、バックの甲斐駒ヶ岳が若干ご機嫌斜めなるも、手前に広がる稲架掛けとともに秋らしい雰囲気だった。7時過ぎ、朝の静寂を破るようにカマがひと鳴きすると、高原のローカル線にしては堂々とした4連の客車列車がゆっくりと舞台に姿を現した。 |