2025.03.09 |
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2013.03.09 三瀬谷−滝原 PENTAX67 smcPENTAX90oF2.8 RVP50(+1)
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早いもので、最後の原色DD(が入るかもしれない)牽引列車だった紀勢の貨物がなくなって今年で干支が一回り。毎日が原色重連だった3161レの頃は、車も免許もなくて早朝現地に辿り着くのに苦労した。やがて更新機が幅を利かすようになり、カマも単引きになり…と列車の魅力も薄れ、自身が関東に転居したこともあって、紀伊半島の貨物列車のことはすっかり記憶の片隅に追いやられていた。が、最後の最後で週末ごとに原色機が登板!2月〜3月という色味に乏しい時期ながら、列車主体で撮るなら問題なかろうと、休みのたびに予報をチェックしては長駆新宮まで愛車を駆って出掛けるようになった。
3月改正まであと僅か、前週「なつかしのくろしお」と掛け持ちで撮影したにもかかわらず、この日もイセカシのSカーブを押さえるべしとLIBERTY氏と組んで三重の山奥までやって来た。季節がら、そこかしこの斜面に杉が植わる沿線は花粉が飛び交い、朝から空気はモヤモヤ。狙いのイセカシは薄日でパンチに欠ける光線に終わった。返しは川添駅でブルーモーメントのバルブと洒落込むことにし、移動中のついでの1枚として三瀬谷鉄橋に立ち寄った。 宮川の渓谷を跨ぐアンダートラスは、キハ82「南紀」の現役時代から有名なお立ち台。3161レやキハ58を撮ることは叶わなかったが、このスケールならキハ40系列くらいでも充分絵になるはずである。しかも、昔ワカ座を撮りに来た時にはなかったオーバークロスが完成し、斜め上から見下ろし気味に撮れるようになったのもありがたい。たかがヨンマル、されどヨンマル。間もなく舞台に現れた東海カラーのキハ48×2連にシャッターを切った。撮った時はどうも思わなかったが、ヨンマルですら鉄ちゃん諸氏が血眼になる昨今、押さえておいて良かったと思う1枚である。 |
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