Memorial GALLERY


 2026.02.21

2021.02.21 河津−稲梓 NikonD5 AFDCNikkor105oF2 ISO200

暦というのは正直なもので、立春を過ぎると寒さ厳しい中にもどこか早春の気配が漂うようになる。写真をやっていると光線にうるさくなるせいか、毎朝の通勤時の日の出の角度から季節の変化を感じるし、地面に落ちる影を見れば昼間の太陽の高さが気になってくる。2月下旬ともなれば陽の光に白さを感じ、日差しの強さはもう春のそれである。卒業シーズンが間近になりレミオロメンの「3月9日」の歌詞を聴くと、季節の移り変わりをよく観察しているものだと感心させられる。

そんな一足早い春の訪れをはっきりと感じることができるのが南伊豆の河津桜。6年前の2月後半は、終焉間近の185系「踊り子」狙いで幾度か彼の地を訪れていた。この日は早朝から天城を越えて現地入りし、駅発車の築堤で桜・菜の花をあしらった春爛漫のカットを撮影。日中は光線もイマイチなため、コロナ禍で縮小しつつも営業していた桜祭りの屋台で焼きそばを調達し花を愛でる。駐車場に停めた車内で昼寝を貪り、西に日が傾いてきた頃から活動を再開した。

前回訪問したのは平日だったため、午後に下りの185系は設定がなかった。だが、日曜の今日は16時頃伊豆急下田に向かって行く「踊り子17号」がある。線路の西側から満開になった濃いピンクの花を入れて撮るには絶好のスジである。築堤から細い道1本分距離をとり、中望遠の105oで顔を中心に切り取ることにする。まずは1発顔を押さえ、その後はシャッター速度を落とし絞りを深くして斜めストライプ部分を流してみよう。雲台のパン棒を緩めたままカメラを握り、列車が現れるのを待つ。駅至近のため、発車ベルまでよく聞こえるからタイミングは間違えない。“小梅ちゃん”の「踊り子」マークが見えたところでレリーズ、すぐさま設定を変えて1/60秒でカメラをパーンした



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