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593.河津桜と185系「踊り子17号」 河津の桜並木
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2021.02.21 伊豆急行 河津-稲梓 NikonD5 AFDCNikkor105㎜F2 ISO200
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これまでさほど熱心に通っていなかったこともあり、河津桜シーズンの「踊り子」に目を向けたことはなかった。し
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かし縁あって一度訪れてみると、これがなかなかいい雰囲気ではないか。空虚な緊急事態宣言とやらの下にある
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1都3県から離れた伊豆の里は長閑なもので、ソメイヨシノよりも一足早く咲き誇る薄紅色の花に多くの観光客がカ
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メラを向け、屋台からは焼きそばやフランクフルトを焼く煙が立ち上る。行き交う人々のマスク着用率がほぼ100%
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であることを除けば、そこはパンデミックですっかり失われてしまった華やかな祭りの空気が流れていた。
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というわけで、見頃が終わる前に春らしさをもっと味わいたいと、次の休みも伊豆半島に向かうことにした。ただ、
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週末は列車も多いが人出も多い。朝1本目の「踊り子3号」は11時半頃の通過だが、ベストポジションを押さえるた
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めには電車で行くのでは後れを取ってしまうだろう。渋滞と駐車場確保を懸念しつつ天城越えルートに進路をとり、
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始発電車で着くよりも約1時間前の8時過ぎに現地に入った。それでも前回撮った午前順光の立ち位置はすでに
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大盛況。だが、武器は最短20㎜から持参している。首尾よく隙間を見つけ、最前列で菜の花を絡めて構図を決め
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られるローアングルを確保した。30分間隔でやってくる2本を28㎜・35㎜で無事撮影。最低限のタスクはこなした。
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続いては午後の部。休日だと午後遅くまで下り列車があるため、築堤逆サイドからもいい光線で狙えるはずであ
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る。駐車場の車内でしばし昼寝を貪った後、おもむろに築堤の下に三脚を立てる。16時10分、「踊り子17号」が駅を
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出た。満開の桜から顔を出した所で1カット。だが白一色の顔面切り取りだけでは物足りない。咄嗟にパン棒を緩
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め、シャッター速度を落とし、絞りを絞る。タイミングを計り、斜めストライプの部分でも軽く流してみた。
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