2022.12.10 |
2011.12.10 上総亀山駅
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現在でもいすみのキハだ小湊のヨンマルだと国鉄型気動車で盛り上がる房総半島だが、10年ほど前にはもう一つ、久留里のサンマルという老兵がいた。
90年代半ばまでクリーム地に紺でアクアラインをデザインしたというストライプが描かれた食パン型気動車は、
腕木・タブレットが現役であったことと相まって県内で狙うには悪くない被写体だったが、
97年に肝心のアクアラインが開業すると、間もなく趣味の悪いパステルカラーに塗り替えられ趣味の範疇から消え去った。
ところが2009年、突如としてこの房総のキハ30がターゲットとして甦った。千葉支社が残り3両となった同形式を国鉄時代のツートンカラーに塗り替えると発表。 世代的に私としては八高線で乗り鉄時代に親しんだタラコ色が好みだったが、贅沢は言えまい。同年7月に現物を拝んでからというもの、機を見て上総の奥地に足を運ぶようになった。 しばらく通ううちに、運用の都合で朝夕の上総亀山方に必ずキハ30が立つことが分かった。ならば冬場は朝一のギラギラ光線を浴びる食パン顔を狙ってやろう! この日は上総松丘−平山の天津街道踏切で、後の白いキハが見えないよう顔面撃ち。 霜の降りた道床に、低い光線を浴びたツートンカラーがよく映えた。撮り終わってからのんびり終点の上総亀山駅へ。 行き止まりの奥から、一戦終えたベテランの表情をペンタ300で切り取った。 |
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