Memorial GALLERY


 2021.09.24

2001.09.24 河野原円心−苔縄 MamiyaM645SUPER SEKOR A200oF2.8APO RVP(+1)

9月は2回続けて20年前シリーズで行こうと思う。世界はテロ後の激動の時代に入っていたが、私自身は超氷河期下での就活をどうにか終えて鉄優先ののどかな日々を送っていた。 この日はさささ先輩と共に大阪のレヴィン氏のお世話になって智頭急詣で。 朝方ミツカミのS字で「なは」を撮ってから転戦すると、程よく上り一番の「いなば2号」からキハ181を出迎えることができる。折しも沿線は収穫シーズンの金色田んぼ。 しかも秋分の日連休で、これまた181の臨時「はくと」も運転されている。 揖斐・谷汲線末期の人混みにやや食傷気味になっていたこともあり、国鉄特急型気動車のターボサウンドを楽しむことにしたのであった。

「いなば2号」を平福−佐用の何の変哲もない緩やかなインカーブで挨拶代わりに一発撮って、今度は宮本武蔵−石井の築堤で「はくと90号」「いなば1号」をまとめて頂く。 こちらは秋の風物詩、はさ掛けが並んでいい感じだった。そして午後は本命の河野原円心の俯瞰へ向かうことにする。 午前に訪れた宮本武蔵は、江戸後期の史料によると剣豪武蔵の出身地(ただし『五輪書』では播磨の記述があるとのこと…)とされているし、 こちら河野原円心は嘉吉の乱で室町幕府の6代将軍足利義教を暗殺したことで知られる守護大名赤松氏ゆかりの地。 築堤とトンネル続きで中国山地の東端をショートカットするだけの陰陽連絡線かと思いきや、智頭急は意外に史跡に恵まれた地域を縦断しているのであった。

さて、撮影地は赤松氏にちなむ文化財を保存する宝林寺の裏手の山の上。立ち位置から千種川に沿った築堤を見下ろすと、周囲の田んぼは刈り入れ間近の見事な黄金色に染まっていた。 以前5月に来た時と違って、バックの山肌は影となって暗く落ち、輝く稲穂のカーペットを引き立てている。 最高条件に、それこそ「武者震い」しながら三脚をセット。15時過ぎ、絶妙な斜光線を浴びて、国鉄特急色が檜舞台に躍り出た。



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