Memorial GALLERY
2020.10.31
2009.10.31 大白川−田子倉
MamiyaM645SUPER smcPENTAX300oF4ED RVP100
ちょっと前までは、9月の秋雨・台風シーズンが過ぎて10月に入ると安定した秋晴れに恵まれる日が増え、鉄道の日絡みのネタ列車などを青空の下でバリバリと仕留めて いた…はずだった。翻って、昨今のこの時期の天気の悪さは一体何なのだろう。昨年は、10月1日の箱根登山鉄道以来出撃どころか度重なる台風上陸に戦々恐々とする日 々が続いた。そして今年も、関東は8月末から7週連続の週末クソ曇天。コロナなんかより天気のせいで出撃自粛の日々が続いた。ようやくお日様マークが並んだ先週末 も、「カシオペア信州」を狙いに行った聖高原の俯瞰は濃霧で下界の様子すら見えずに撃沈。清く正しく真っ直ぐに生きているつもりなのだが(?)、勝利の女神はいつに なったら私の立ち位置に激V光線を持ってきてくれるのだろうか。
今回は、まだ天気・被写体ともまともだった時代の思い出の1枚。この日の狙いは新津のキハ52・58・28で運転される「只見紅葉号」だった。LIBERTY氏のレガシィ号に お世話になって未明の関越を北上し、小出口から只見線にアプローチ。本命の通過は昼頃なので、朝陽が谷間に差し込み始めた頃合いを見計らい、白キハを一発やっつけ て行こうということになった。大白川を過ぎて少し進んだ252号線のオーバークロスからは、小出方を向くと後追いながらバリ順紅葉バックで構図を作ることができる。一 方只見側は色付く木々が逆光に浮かび上がり絶妙なグラデーションを描き出していた。こっちで決まり!暖色系の発色に優れたベル100を詰めたマミヤ645とペンタ300の コンビで機材をセットした。
9時20分、奥のカーブから仙台地域色のキハ40が2連で登場。当時としては何の変哲もない被写体ではあったが、新型キハに置き換えられてしまった今となっては、紅葉 ピークのベストシーズンにわざわざ寄り道して撮っておいた甲斐があったと思わされる。ちなみに、この寄り道が祟ったか、田子倉は定番シェルター上は大入り満員札止 めでアングル難民に。それでも一段後のコンクリ法面に陣取ると、
浅草 岳に加え定番では入れることの難しい鬼ヶ面まで配した絶景
が広がった。定番以上のX位置で「紅葉号」を撮影することができたのだった。
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