Memorial GALLERY


 2016.09.26

2009.09.26 細呂木駅 NikonF5 AF-SNikkor300oF2.8ED×1.4 RVP(+1)

この6月に、ついに最後の原形原色が鬼籍に入った485系。末期に大分・上沼垂・仙台地区で活躍した編成はいずれも5〜6連。全盛期に比べるとやや物足りない“最低限”の 編成だった。それに比べ、7年前の今頃北陸に追っていた京都車の「雷鳥」は堂々のサロ込み9両編成。 時に先頭がパノラマグリーンというリスクに晒されたが、実に見ごた えがあった。この日は夕方の「雷鳥34号」狙いで細呂木駅先端へ。前列の鉄をハイアングルでかわし、サンニッパ×テレコンとゴーヨンのバズーカー2本立てて 西日をコッテリ浴びた北陸の雄を仕留めた

時刻表を見ると、そう待たずして普通電車がやって来る。原発マネーでシャブ漬けになった福井と違い、新型電車が遅々として入らない富山・金沢エリアでは、いまだローカル 運用は475系・413系の独壇場。どちらが来ても悪い相手ではない。しかも、地元と思しき隣の鉄ちゃんに聞くと、次の電車は6連とのこと。それなりに絵にはなりそうだ。しか し!間もなくターゲットが現れようかというタイミングで、下り方のホームに列車接近のメロディーが響く。 嫌なパターンである。そして間もなく上りホームにも接近の知ら せ。しかも、遠方のカーブにライトを光らせて躍り出たのはリバイバルの原色編成である!頼む、カブらないでくれ〜…。

手前の線路を金沢行きが静かに走り去って行く。幸いこちらは3両編成、すぐにファインダーを抜けた。入れ替わるようにクリームとローズピンクのツートンに大目玉を光らせ た顔が颯爽と画面に飛び込んで来た。セーフ!艶っぽい光線に輝く急行色をありがたく頂戴した。あれから10年もたたないうちに北陸の鉄道は大変革を遂げた。東京から金沢ま で新幹線が直通するようになり、首都圏までわずか4時間弱。確かにアクセスは飛躍的に向上した。だが、それと引き換えに在来線は分離され三セクに移管。これが本当に良か ったのか、審判は歴史のみが知るということになるのだろう。



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