Memorial GALLERY


 2016.06.14

2008.06.14 上野間−富貴 NikonF5 AFNikkor80-200oF2.8 RVP100

ブルトレもなくなりヨンパーゴも引退、いよいよJR本線上に撮るものは無くなったなぁとお嘆きの諸兄も多いことだろう。ならば次は私鉄か…と思っても、これまた気づ けば旧型の車両には粛清の嵐が吹き荒れ、各社ともにずいぶん世代交代が進んでしまっている。大手では、小田急は原色LSEが2本とエースが奮闘しているものの、普通車は 5000系・9000系が姿を消し、伝統のアイボリーにブルー帯はもう8000系のみ。 京阪ではダブルデッカー車を繋ぐなど粘りを見せていた初代テレビカーが現役を退き、近鉄も 急速にオレンジと紺のビスタカーカラーが数を減らしている。そして、中京の雄名鉄では、パノラマカー・パノラマDXはとっくの昔に鬼籍に入り、現在はパノラマSuperが ファンの注目を集めているという。中小私鉄でも大手お下がりの中古ステンレスカーが幅を利かすようになり、私鉄の世界もついに最終章に入った感がある。

で、今回はそんな私鉄界で8年程前に盛り上がりを見せた名鉄パノラマカー。 興味はあってもなかなか訪問する機会に恵まれなかったが、最後の東海道ブルトレ「富士・は やぶさ」との掛け持ちなら撮影効率も悪くあるまいと、 関西-D.W先輩に撮影地を御指南頂き、チバラギ氏とタッグを組んで上野間のストレートにやって来た。 上りの4連を近くのオーバークロスから300oで撃ち下ろし、次のター ゲットは6連の下り列車。 雲の多い空模様のため露出が心配ではあるが、まぁ行けるでしょ!構えてすぐに現れた真紅の名優は、鈍い斜光を浴びてファインダーを駆け抜け ていった。

先週から今年も嫌〜な梅雨の季節に入った。貴重な晴れ間を狙って全国各地を攻めまくっていたのも今は昔の武勇伝。激務にヤラれた三十某歳の身体は、逆に雨天曇天でたっぷ り寝坊できる休日に感謝すらするようになっている。仮に晴れても撮るものはなし。明日の県民の日は、枕を高くしてゆっくり眠らせてもらうことにしよう(笑)。



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