Memorial GALLERY


 2008.06.08

1997.06.08 横川−軽井沢 OLYMPUS OM-1 ZUIKO135oF2.8  RVP(+1)

昨年の Memorial GALLERY 0702 で発表した浪人中の5月の碓氷峠俯瞰ツアーは、 確かに萌える新緑・五月晴れと最高条件に恵まれた。しかし、 肝心の我が主力機OM−1が圧板不良のトラブルに見舞われ、激Xカットの多くがド甘ピンで記憶の彼方へと葬り去られてしまった。ヨド バシDPEでルーペを覗きながらただただ呆然自失…。だが、七転び八起きこそ真の鉄魂。6月の第1回記述模試で志望校のA判定を叩 き出して周囲を黙らせると、私は再び“峠”に向かった。

深夜に「能登」で横川着。未明の上り「能登」を見送ってから旧道をひたすら歩いた。軽井沢から下りて来る始発の普電を霧積温泉付近の 築堤でカブリ付き、いよいよ再履修課題の坂本城址へ。前回パールホワイト氏御一行に拉致られたときは山の裏手の高圧鉄塔からアプロー チしたが、単独行の今日は詳しい位置関係がわからない。ゆえに碓氷湖の畔の山が撮影地であることだけを手掛かりに「マムシに注意」の 看板脇から直登アタックを仕掛けた。両手で木に捕まりながら20分ほど斜面を上がると視界が開け、何とかポイントに到着。先客数名の隣 に無事ゲバを据えることができた。

早朝は怪しかった天気も時間が経つにつれて徐々に回復。入梅直前だけあってモヤっぽいものの、9時頃には晴れ露出で撮れるくらいには 持ち直した。ファインダーには、緑一色の山肌に抱かれるようにレンガの旧碓氷橋と新線のコンクリ橋が並ぶ。絶景なり絶景なり。やがて 微かなブロワーの唸りとともに、「あさま」を押し上げるロクサンが橋上に姿を現した。



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