Memorial GALLERY


     2007.05.18

1997.05.18 横川−軽井沢
MamiyaC330 SEKOR 105oF3.5 RDPU

今から10年前、鉄ちゃん界は碓氷峠の最終章に燃えていた。毎度お約束のRM誌の熱いギャラリー&煽り企画は言うに及ばず、ファン誌に おいても「最後の力持ちEF63」なる特集が組まれ、いつもは見られない俯瞰写真が誌面を埋めた。こんな時代の節目だった1997年、あろ うことか私は浪人生活を送っていた。前年の1戦1敗の受験結果を潔く受け入れ、河●塾で大人しく再戦の時に備えるはずであった…。し かし、ここにきて次々と発表される力作を前に、若き血潮と鉄魂が黙っていられようか!! 第1回マーク模試翌週の日曜だった18歳の今日、 私は人目を忍んで急行「能登」の客になり、単身碓氷峠を目指したのであった。

未明の横川で下車し、明けの明星を見ながら旧道に沿って峠を目指す。碓氷橋には日の出前に着いた。一番乗りである。誰もいないレンガ アーチの上で三脚を据え、朝日が差し込むのを待った。と、背後から突然の人影。サングラスをかけたコワモテのお兄さまが「あのさぁ、 ここは入っちゃいけねぇんだよ」。立ちすくむ私。が、件のお兄さまは「もっといいとこ連れてってやるよ」と優しく声を掛けてくれ、そ のまま坂本城址俯瞰、裏レンガ俯瞰と青二才だった私をウルトラ俯瞰ツアーに連れ回ってくれたのだった。

これが「パールホワイトの閃光」管理人で「新幹線の巨匠」ことJ1氏 との最初の出会いであった。また、この日氏と同行されていたのが、今も鉄活動で行動を共にしているへっぽこ・★両氏である。鉄の世界は 狭い。人と人はどこでつながっているかわからない。この写真を見返す度にそう思う。



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