GALLERY03 姫川渓谷に国鉄色を追って 〜春〜 1.フォッサマグナに風薫る頃 2005 〜平岩以北〜
大糸線の南小谷−糸魚川間は、少年時代に思い描いていた情景を今なお体現している貴重な路線の一つだった。そこへ、2004年夏、突如と してキハ52国鉄色復活の報が飛び込んだ。これは行きたい、いや、行かねばなるまい。鉄的欲求は一定以上の刺激を受けると義務に転化す る(笑)。1年で最も多忙な夏期講習の合間を縫って復活初日の試運転に出撃し、お盆休みには迷わず中央道を西下した。ここから「大糸詣 で」に傾倒する日々が幕を開けた。 夏景色の大糸沿線を一通り走って感じたのは、秋の紅葉と春の新緑への期待だった。細い線路の両側にそそり立つ山々の斜面が一面錦の色 に、また萌えるような若葉の色に包まれたらどうなるのだろう。セミの合唱の中でカメラを構えながら、気持ちはすでに秋そして来春へと 飛んでいた。だが、その年はタイミング悪く11月から国鉄色のキハ52 115が検査入場してしまい、紅葉撮影は断念。ならば次の勝負は春の 新緑しかない。12月に塗色変更第2弾としてキハ52 156がタラコ色に復活したこともあり、2005年のGWは大糸沿線で撮影キャンプを張る ことにした。 緑の日の前日は珍しくマイカー出勤。校舎に赤本(大学別の過去問題集)を寄贈しに来てくれた卒業生に「過労死しますよ!? だからお嫁さん が来ないんですよ!」と前半はごもっともな、後半は余計な心配をされながら(今晩から遠征すると言っただけで、鉄に行くとは一言も言っ てないんだけどなぁ…)スーツ姿のまま車に飛び乗り、相模湖の脇を抜けて中央道へ。あとは途中のSAで着替えた以外は一睡どころか休憩 も取らず、ひたすら終夜運転して翌朝には頸城大野のカーブに辿り着いた。 国鉄色復活後初のGW、やや空が白く霞むガス晴れではあるものの、ド定番のこの撮影地に早朝から多くの鉄ちゃんが終結した。それとい うのも、今日は日中ツートン+タラコの2連イベント運転が設定されているのだ。新緑の季節にこのニクい企画。さぁどこで仕留めようか! 心躍らせながら、まずはトンネル飛び出しでツートンを頂く。
さて、本日のメインイベント、2連の臨キハはどこで狙うべきか。いざ考えてみると結構難しい。10時台に南小谷に向かい正午前後に糸魚 川に戻るスジだと、基本的に南北方向に走る大糸線の線形では返しの光線状態が最悪になる。しかも沿線風景の要、姫川は雪どけによる増 水で真茶色。コーヒー牛乳(笑)の如き濁流が護岸を洗っている。おまけに空気は靄って遠景は抜けないときたもんだ。考えあぐねた末に消 去法的に出した結論は、「このカーブでもう一発」。ちょうど田んぼに水が張られたばかりだし、新緑・水鏡で春らしさを強調するのが手 堅いのではないかと。皆似たような判断をしたようで、狭い田んぼの畦には10本弱の三脚が並んだ。 空の色は薄いが、その代わり風はない。ペンタ90oで手前の水田を思い切って取り込み、上下シンメトリーな構図を作る。あとは列車の登 場を待つばかり。定時、響き渡る4機のエンジン音とともに国鉄色コンビが画面に飛び込んできた。標準系レンズだと見かけの速度はかな り速い。編成は木に掛からなかったか?水鏡に2両乗ったか?色々心配は過ぎったが、上がってみるまではわからない。とにかく今言える のは、やっぱり国鉄色はカッコイイ!ただそれだけだ。
返しはとりあえず午前の定番中土の鉄橋へ。ここは列車に乗っている人々が撮影できるよう臨時停車が予定されている場所でもある。行き ゃぁ撮れるだろくらいのノリでハンドルを向け、普通に狙うのも何なので国道から俯瞰で構えてみた(このページ最初の写真の場所)。だが 川の水はここも「コーヒー牛乳」。木々の芽吹きも平岩以南では標高の関係でまだ浅い。撮るには撮ったが大したことはなかった。更に午 後からは霞が酷くなり、モチベーションは低下するばかり。小滝の定番鉄橋で単行に戻ったタラコを1カット、根知で八重桜を入れて1カ ット、頸城大野駅でチューリップを絡めたスナップを1カットくらいでこの日は早めに鉄運用を切り上げた。 翌日は予報通り朝からグズついた天気だった。こんな日はマトモに撮ってもとってもいいことはない。午前中は頸城大野で軽くスナップを 狙う。ちょうど、これから友達同士で糸魚川まで出掛けるのだろうか、2人の少女が列車を待っていた。国鉄時代の面影を残す木造駅舎の ベンチで、彼女らが手にするのは携帯電話とプリクラ手帳。国鉄ワールドにドップリ浸かる中で、あらためて今が21世紀であることを痛感 した(笑)。
午後からは知り合いの方の車に便乗させていただき、アングル探索に出た。まずは平岩の駅裏から大網集落付近を徘徊。集落の中の細い道 を抜け川に向かってダート道を降りていくと、国道の平岩パーキングの対岸、線路沿いの落石覆いがある法面に行けることがわかった。こ こからは護岸工事で人工的なイメージになってしまうが、姫川を横目に走るキハを押さえることができそうだ。次は平岩−小滝の洞門が続 く区間。途中洞門から外に出られる所が1箇所あり、ここからは鎌倉山トンネルを抜けて鉄橋を渡る下り列車が撮れそうであった。数箇所 課題を発見して鉄活動終了。宿に戻る御一行とお別れし、夜は糸魚川のガストに篭って独り仕事の準備に勤しんだ。 翌2日は、気象庁様の仰せによると朝のうちは曇りでのち晴れるとのこと。やや期待して早めに目を覚ますが、例によって例の如く「開店 は遅まり、閉店は早まる」の格言が当たり、空は一面どん曇り。ヤル気なく頸城大野駅でウダウダ。10時からは糸魚川のマックスバリュと ダイソーで日用品を買い出ししながらダラダラ。鉄キャンプを張っていると、天気の悪い日の鉄はダメ人間の典型ではないかとときどき自 嘲気味に思う。これではいかんなぁ (といっても天気ばかりはどうしようもないが)。 しかし、昼を回ると大本営発表のように西から急激に青空が広がってきた。気を取り直し、先日八重桜が満開なのをチェックしておいた根 知駅へ。先客数名と片寄せあって三脚を立て、列車までしばし駅を散策。すると、近所の子どもが追いかけっこをしながらホームに現れた。 年の頃7つ前後、小学校に上がるくらいだろうか。と2人のお嬢、ひとしきり遊ぶとこちらにやってきて一言。「ねぇねぇ撮ってよ〜」。 そう言われちゃあ断るわけにはいかぬ。よし、望むところだ、おにーさんが激Xに極めてやろう!駅名標の前でポーズを撮ってもらい数カ ット撮影。やがて彼女らは甲高い声を残して家並みに消えていった。
夕方は定番中の定番、頸城大野の雨飾山バックへ。大糸線の新潟寄りはGWに田んぼに水が入るので、無風の今日ならば水鏡でバリッと極 まるはず。だが、16時頃踏切に着くも、鉄ちゃんの姿はゼロだった。確かに北の空は吸い込まれそうなほどに青くなってきたが、画面に写 る南側はいまだ雲が残っている。雨飾山頂ももうちょっとのところでピークが抜けない…。結局あと一歩の状態のままで17時のキハが現れ た。微妙な手応え。だが、列車通過後見る見る山頂の雲も消え、間もなくド快晴の最高条件になった。時刻表を見ると、30分程で折り返し の南小谷行きが来る。これはいけるかもしれない。ニンマリしながらアングルを微調整。どうせ水鏡なら、車両だけではなく山まで綺麗に 映したいではないか。ハスキーの4段目を伸ばしたり縮めたりしながらようやくベストポイントを定めた。踏切が鳴る。轍が響く。シブい 光線に染まりながら、ツートンカラーが最高の舞台にピタリと納まった。
明日は関西よりW先輩・さささ先輩が登場される予定。この様子だとスーパードバリ晴れに恵まれることは間違いないだろう。3月に雪景色 で極めた頸城大野俯瞰の新緑・残雪バージョンが確実にお持ち帰りできるはずだ。期待に胸を膨らませ、車中で寝袋に包まった。 翌朝目を覚ますと、隣にW先輩の車が横付けされていた。深夜に出発して北陸道を●●●q/hで爆走し、未明に到着したとのこと。疲労困 憊の御様子だが、残念ながら(?)天気は見事なまでの快晴!挨拶もそこそこに頸城大野俯瞰に向かった。 立ち位置に着くと、眼下には見事な残雪の山並みを背に、広葉樹の新緑と針葉樹の深緑のパッチワーク、そしてその間に伸びる細い線路が 見渡せた。ところが!線路脇をよく見ると、冬に来たときには雪に隠れて見えなかった廃車体と物置小屋が鎮座されているではないか!! うーん、こればかりは仕方ない。周囲の風景の雄大さに免じて目をつぶり、ペンタ165oで構える。今日の午前運用は一般色の115号である。 タイフォンがこだますと、斜光線を受けてクリームと赤のツートンが緑の背景に浮かび上がった。
ツートンの折り返しは、初日に2連を撮った水田水鏡で迎え撃つ。今日は前回よりはるかにクリアーな晴れなので、ずっと鮮やかなコント ラストでモノにできるはずだ。我々が行くと、間もなく農作業が始まった。糸魚川方の田んぼではトラクターが始動し、南小谷方では鋤を 持った農夫が水に浸かって何やら準備をしている。両先輩はトラクターを配して、私は農夫のいる田んぼの畦で水鏡と農作業を入れてセッ ティング。さぁ来い、52!ところが、先輩のところはすんでのところでトラクターがエンストを起こし、私のところは直前に農夫が立ち去 ってしまってガックリ…。人を絡めたショットはこういうところが難しく、また面白くもある。
次なる行き先は、先日下見した平岩パーキング対岸の落石覆いアングル。ここから南小谷方を見るとバックに雪山を配して姫川沿いのSカ ーブを切り取ることができる。しかもこの区間は大糸線では珍しく東西に線路が走っているため、午前の糸魚川行きで正面に日が回る。暑 くもなく寒くもない空気、眩いばかりの新緑、ウグイスのさえずり、そして国鉄色のキハ52…。至福の瞬間を67で切り取った。
午前3往復目は、同じ場所を反対側から。バックの山は前面若葉色でまさに新緑の壁!標準レンズで構えると、姫川から山の稜線までがバ ランスよく画面に収まる。先輩たちと鉄ちゃん談義をしていると、時間は見る間に過ぎてゆく。約1時間半後、ツートンが南小谷に上って 行った。
ツートンの返しは、午後一のタラコと根知で交換することになっている。場所を考えないと、糸魚川行きの後すぐに南小谷行きが来てしま う。だが、撮影効率の面から考えるとよろしくないのは承知の上で、昼のスジはどうしても小滝の大俯瞰で撮りたかった。ここには、昨秋 バリ晴れの日曜日に小砂川−上浜氏・あきんど氏と登頂した。紅葉にはまだ早かったが、午後からツートンが運用に入る日で、しかも遠くの 山並みまでくっきり見渡せる好条件。さぁ!とレリーズを握ったが… トンネルから顔を出したのはなぜか白キハだった。一同その場にうず くまりしばらく動けず orz。聞いた話では、どうもエンジン不調で途中から運用が差し替えられたらしい。そのリベンジとして新緑・バリ晴 れの今日この日を待ち望んでいたのである。 ペンタ400を含む重量級装備で急斜面を休み休み登り、15分程で立ち位置に到着。気温が上がってきたため秋に比べるとやや霞んでいるが、 まぁ合格ラインといえるだろう。ここで遭ったが百年目!まずは後追いでツートンを、20分後、正面から来るタラコを仕留め雪辱を果たす ことができた。
糸魚川に帰るタラコはあまりいい場所が思い浮かばないので、これまた先日のロケハンで下見した平岩−小滝の鎌倉山トンネル抜けにハン ドルを向けた。が、いざマジメに構えてみると、正面から撮る側は鉄橋の柵が手前にあるし、何よりアングルが面白くない。ウムム…いか ん!と頭を抱えつつふと振り返ると、線路の背後には新緑の屏風、そのてっぺんには碓氷峠の妙義山を思わせる切り立った岩肌が見えた。 これだ!! キハは後追いになってしまうが、光線はバリ順。かつて某氏の言っていた「キハはどっちに走っているかではない、順光側こそが 面である」という格言を胸にペンタ90oでファインダーを覗くと、線路から山頂までまさにピッタリ!であった。後は、意外に速度を上げ て通過する列車を如何にベストなタイミングでブラさずに決められるかだけだ。ただ気合あるのみ。
適度に光線が低くなってきた15時台の列車は、ハイライトの一つ、通称「マッターホルン」へ。前日偶然場所を見つけたのだが、一部の先 達の間では既に人気ポイントになっていたようで、斜面を降りるとベテラン鉄ちゃん諸兄がズラリと顔を並べていた。時間が経つにつれて 激シブ光線が景色を彩る。結局、数往復のキハを肴に、日没までここで絶景を堪能することにした。
日も沈んだので、撮影はこの辺でお開き。天気・新緑・川の水、あまりにも条件が整い過ぎて一気に課題をこなしてしまった。 さて、明日はどうするか?一風呂浴びた後、いつもの頸城大野駅前で先輩方と協議する。しかし酒が入るともうアウト(笑)。まぁ何とかな るやろ…Zzz…。気付けば車中には翌5月4日の朝日が差し込んでいた。 朝一番は、昨日のトラクターのエンストがよほど悔しかったのか、先輩方は例のカーブにリターンマッチに行くという。当方は頸城大野の 木造駅舎と、田んぼの水鏡をどうにか絡めたいと思い駅に残留。1本目のツートンは、桑の木の剪定作業に勤しむおいちゃんを入れてスナ ップ(これは露出を間違えてサヨ〜ナラ)、2本目のタラコは折よく田植えを始めたおばちゃんにモデルをお願いし、偶然お会いした腕師匠 とともに撮影させていただいた。おばちゃん、バッチリ撮れたぜ、ありがとう!!
平岩返しのタラコを撮りに、採石場跡からの俯瞰へ移動。再合流した両先輩に聞くと、昨日の田んぼアングルはトラクターどころか農作業 自体がまったく始まっていなかった…とのこと。本当に人間絡みのカットは難しい。採石場跡からは、昨日に引き続き好天に恵まれ残雪の 山並みがクッキリと見えていた。画面のバランス上、山脈の左端がチラリと写り込むくらいだが、今日はカーブを中心に据えて画面を構成。 針葉樹の暗い色が多い中で、まさに紅一点、タラコがその存在感を示してくれた。
俯瞰を極めたところで、バケペンの弾切れに気がついた。持参のベルビア(ISO50)を全て使ってしまったのである。実は私、これまでの写真 のデータをご覧いただければおわかりになると思うが、35ミリとマミヤは実効感度の高いベルビア100シリーズに乗り換えたものの、ここ一 番の勝負カメラ、ペンタ67では色のコクと締まりを重視して旧ベルビアを使い続けている。今回も出撃直前に横浜ヨ●バシで5本パック を仕入れて決戦に臨んだはずだった。しかしまさかねぇ、かつての山陰じゃあるまいし、たかが数日で全て使い切るとは思っていなかった! 日の長いこの時期、日の出から日の入りまで国鉄色を撮り倒していたら、1日で悠にブローニー1本は消化していたようだ。うぐぐ。恥を 忍んで周囲に聞いても、皆様常用フィルムは既にベルビア100もしくは100Fに切替え済みで、旧ベルユーザーはゼロという非常事態。21世紀 のこのご時勢に、ISO50のRVP(+1)で作品作りをする時代錯誤の偏屈者はもういないのか…!! いませんね(汗)。悔しいが背に腹は代えられぬ、 ここは次善の策でマミヤ用のベルビア100をバケに装填し、難を切り抜けることにした。 そろそろ農作業も始まっただろうと踏んで、件の田んぼへ。しかし9時近くなっても農家の人が来る気配はまるでなし…。仕方なく、綺麗 な水鏡でタラコを手堅く押さえてみた。しかしベル100は実効感度が高い。1/1000sec f4.5で切ったこのコマも、気持ち露出が明るめに出て しまった。
続いては、昨日の行動を再生するかのように平岩の川沿いアングルに向かった。今日は標準ヨコ位置で川を多めに入れてみようと思う。フ ァインダーを覗くと、見事なまでにペンタ90oでビッタシ!唯一心配なのは対岸の国道を走る車だが、これまた見事に1台も車がいない状 態でタラコ52が登場。今日はツイている、お気に入りフィルムが切れてしまった以外は。
ここからは平岩前後で勝負する先輩チームと離れて別行動。小滝近辺をもう少し探索してみたくなったのである。小滝の3連続鉄橋のうち 小滝側1番目と2番目を手軽に俯瞰できるポイントはかつてRM誌に出ていたが(No.254 目様ガイド)、そこをもっと奥まで登れば手前の家を 全てかわし2番目メイン3番目バックで撮れるのではないか。そんな憶測から藪漕ぎにチャレンジ!枯れ草を踏みつけ、蔓に絡まれ、棘に 擦り傷だらけにされながら登頂に成功すると、目の前には大きく弧を描いて姫川を二度跨ぐ線路が見て取れた。ペンタは165oタテで広めに 、F4sはアップ気味に200o相当で構える。後追いのタラコと正面からのツートンをダブルで頂戴した。
午後2往復目の南小谷行きは、人には言えないアングルで据えてみたが、眼下に他の鉄ちゃんと彼らの車が入ってしまいピンチ!俯瞰のた め声も届かず、諦めて妥協撮影した(泣)。ここはいまだに未履修アングルとして残っている。残念! 返しは噂に聞いていた平岩のサファリパーク跡俯瞰へ。バブル景気華やかりし頃にはこんな山中に動物園だかサファリパークだかがあった らしい。さすがバブル、オリ急がはるばる日本までやって来た時代だけはある。しかし、長引く平成不況の間に、当たり前だが閉園に追い 込まれたようで、今は不気味な檻の痕跡だけが往時を偲ぶ手掛かりとなっている。草を掻き分けて跡地の突端まで来ると、突然視界が開け、 シェッドを抜けて姫川沿いにカーブする二条の鉄路がジオラマの如く展開した。ペンタは思い切って標準で、F4sは300oでと長短極端に 違う2台セットで西日に輝くツートンを撮影。が、ペンタ標準は列車が小さすぎた(汗)。ここでは300oで撮った方をご紹介。
最後の仕上げは、2日前に極めた頸城大野の雨飾山バックをタラコで押さえようと定番の踏切へ。一応山も出ており悪い条件ではなかった が、空気の澄み具合は断然この前の方が良かった。大した成果は得られず、本日の部終了。 さて、ボチボチ大糸ワールドから撤収しなければならない。あまりに夢中で撮影していたが、明日は朝8時には川崎出勤。さぁ果たして何 時に帰れて何時間寝られるのか。しかし…やはり悪い予感は的中し、中央道岩殿トンネルから西八王子バス停まで25qの大渋滞。あまりに 動かぬため途中の藤野ICで一度下道に降りてみたものの、国道20号も恐ろしいほどのバカ混みでピクリともしない。意味なく相模湖から 再び上に乗るも、今度は首都高の外苑・三宅坂でも混雑に巻き込まれ、家に辿り着いた頃には深夜2時を回っていた。「過労死しますよ!? だからお嫁さんが来ないんですよ!」出発前の卒業生の言葉が、いつまでも頭の中で響き続けていた…。
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