鉄路百景 GALLERY01.鹿島鉄道最後の日々01

GALLERY01 鹿島鉄道最後の日々

1.DD902牽引「ふるさと駅フェスタ号」

3年ぶりに鹿島鉄道を訪れたのは、2005年の暮れも押し迫る頃だった。DD902がキハを引いて石岡−玉造町を往復するという。実は以 前から鹿島鉄道には密かに興味を持っていた。DD13タイプのDLから、元国鉄キハ07の食パンキハ、旧夕張鉄道の湘南マスク、加越能 鉄道から来た金太郎と役者は揃っている。ただ、新型レールバスKR500もいるので、これら旧型キハが走るのか走らないのか、走るとし たらどのスジに入るのかといったあたりが来てみないとわからない。このリスクを考えて、結局ここ3年間近場の鉄活動では「アタリ ハズレ」のない小湊鐵道にばかり通っていた。ただ、今日はDLが予告先発なので最悪の空振りはなかろう。こうして久しぶりに霞ヶ浦 湖畔を目指した。

自宅から石岡までは100q弱、常磐道を使えば車で1時間ちょっとで着く。この頃通い倒していた大糸線よりははるかに近い。未明 に家を出て、以前目をつけていた四箇村の直線には8時過ぎに到着。他の鉄ちゃんはまだいない。日が最も低い時期だけあり、東西からや や南東に振っているこの直線でも既にサイドの光線はバッチリ。早速ペンタ400を据え、先行でやって来たキハ602を戴く。そうこうして いるうちに辺りはマッタリとパニってきたが、JR本線色ガマ系激パに比べればカワイイものである。踏切が長閑に盛り上がる中、本日 の主役、DD902がキハ601を引き連れてファインダーに現れた。

05・12・17 四箇村−常陸小川 PENTAX67 smcPENTAX400oF4ED RVP(+1)
 恥ずかしながら、モノがやってくるまでカマがオレンジになっていたことを知らなかった(汗)。このせいで人出が少なかったのだろうか? ただ、個人的にはキハとのマッチングはこの色の方がいい感じではないかと思う。

撮ったら即撤収で追っ掛け。ターボとは無縁な我がMTボロ軽ではスタートダッシュもたかが知れているが、どうにか浜のオーバークロ スに先行。国道から霞ヶ浦バックのカーブを見下ろすと、以前から邪魔だったケーブルは当たり前だがやっぱり邪魔なままであった。そこ で3年前に発案した?誤魔化し策、ケーブルと霞ヶ浦の対岸の岸を重ねる作戦でセッティング。怪しいながらもX!

05・12・17 浜−玉造町 PENTAX67 smcPENTAX300oF4ED RVP(+1)
 当時は確か国道下の法面は伐採されておらず、現在のようにケーブルをかわしながらハイアングルで撮れる立ち位置はなかったような気 がする。しかし、今見るとやっぱりケーブルが目立ちますな、この写真(苦笑)。

折り返しまで時間があるので玉造町の駅に行ってみた。臨時列車のタイトルにある「ふるさと駅フェスタ」が駅前で開かれている。屋台・ 部品即売会・切符販売・模型運転会などなど。それにしても鹿島鉄道は随分様々なグッズを用意しているものだ。切符に絵葉書、果てはキハ 600チョロQまで。個人的にはチョロQはキハ714や431・432の方が売れると思うのだが…。柄にも合わず切符なぞ少々物色し、車中で一眠 り。光線が回ったのを見計らってキハとの交換を撮影。定期のキハは島式ホームで交換するが、DL編成は普段使われない手前ホームに入っ ているのできれいにキハと並ぶ。

05・12・17 玉造町駅 PENTAX67 smcPENTAX200oF4 RVP(+1)
 玉造町駅にてキハ602と交換。一昔前の地方私鉄の情景が蘇える。

返しは色々考えたが、何せ区間が短いのとアングルを知らないのとで、結局ド定番の浜クロスで決定。それなりに人だかりができている 中列車を待つ。やがて12月独特の午後の赤みがかった光線を浴びて、DL+キハの変則編成が切通しから登場した。

05・12・17 浜−玉造町 PENTAX67 smcPENTAX400oF4ED RVP(+1)
 この日は編成の短さに悩まされた。モノが思ったより短くてついついスカったり列車が画面の隅に寄ってしまいがちになるのである。そ こでやや早めにシャッターを切ったのだが、この写真、何となく前スカに見えなくもない…(汗)。

これまた即撤収で追っ掛ける。目標は1発目を撮った四箇村直線の逆アングル。だが、行きに比べて停が少なかったこともあり、着いたと 同時に踏切が鳴り出す始末。あまり悠長に構えてもいられないので35o判手持ち1丁のみで無理やり撮影し、これにてメインイベントは終 了となった。

夕方は、これまた定番の桃浦−小川高校下でシルエットを狙う。霞ヶ浦の湖面に金色の夕日が反射してファインダーは眩いばかりに輝いて いる。しかし…やって来たのはKR500ばかりだった。やはり鹿島鉄道は難しい、そう実感した師走の1日であった。



GALLERY 01トップへ 次ページへ