撮影日記−新作公開−




















































NO. 93
DATE 03.20
93.EF64-1000「北陸」 長岡バルブ
2010.02.14 上越線 長岡駅 NikonD700 AF-INikkor500oF4ED×1.4 ISO200
  前回の頸城大野俯瞰と話が前後するが、今回は同日未明の「北陸」のバルブのお話。長岡はなかなかXなバル
 ブポイントらしい…そんな話をチバラギ氏から聞いたのは、改正を1月後に控えた追い込み時期のことだった。つ
 いでに、そのまま北陸道回りで大糸に抜ければ、1行程で2課題をこなせる美味しいツアーになるはずだ。久々に
 氏とタッグを組んで、小雪舞い散る深夜の上越国境を越えた。
  まずは上野方の踏切から上り「北陸」を狙う。ところが、いざ構えてみてビックリ!長玉の使用は覚悟していたが
 何とサンニッパでも全然届かないとは!! しかも線路際の棒が邪魔で編成はキレイに撮れず(泣)。結局納得ゆかぬ
 まま列車は発車していった。じゃあ反対側はどうだ?続く下り「北陸」を待ち受けるべく、駅の反対側へ。間もなく入
 線してきたロクヨンにカメラを向ける。こちらはアングル的にはいいのだが、レンズは負けず劣らずのド望遠。500
 oでも足らず、×1.4のテレコンを噛ました。天地はもうパンタもスノープロウもカッツカツ。こうなれば成否を分ける
 のはブレとの闘いである。いつもは車中で眠るプロ4をガッチリ据えて、結果が即わかるデジで何枚もシャッターを
 切った。間もなく、カマの正面を対向列車のライトが照らす。ふと振り返ると、ローピンのパイチに率いられた「日本
 海」が接近。日本海縦貫の夜の主役同士の刹那の離合。これが長岡版“夜汽車劇場”のクライマックスであった。
  3月改正から1週間。あれほどバルブを億劫にさせていた夜の寒さもすっかり緩み、日はずいぶん長くなった。季
 節は確実に春に向かって進んでいる。さて、今年度のターゲットは何にしよう?九州や北海道の国鉄色キハもいい
 けれど、同じ上越系統の“夜汽車”として「あけぼの」も忘れてはイカンと思う今日この頃である。





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