撮影日記−新作公開−




















































NO. 87
DATE 02.10
87.113系 湊川橋梁俯瞰
2010.01.01 内房線 上総湊−竹岡 NikonF5 AF-SNikkor300oF2.8ED RVP100
  年末の宗谷でのタフな闘い以来とにかく晴れを渇望していた私は、2010年の鉄初めに冬は毎日のようにドピーカ
 ンが続く内房線の113系を選んだ。未明に空を見上げて暁のグラデーションを確認し、いざ出発!目の前の市川イ
 ンターから車を飛ばすこと1時間、上総湊の鉄橋を目指した。
  季節毎、時間毎に様々な角度から狙えるこの橋梁だが、空気の澄む冬期の朝は何と言っても南の丘からの俯瞰
 がベスト。まるで海を渡るかのように、東京湾を背に河口を一跨ぎする情景は、例えるなら山陰の須佐−宇田郷、
 もっと大袈裟にいえば南アフリカのグレートカイマンズ・リバー !? を彷彿とさせる絶景である(笑)。以前D51を撮りに
 訪れたことがあるが、あの時はレンズが300oF4 だった。今度はAF-Sのサンニッパで再履修。対岸の京浜工業地
 帯から丹沢山系までバッチリ見えて、条件は前回よりはるかに良い。今年は気持ちよく新年をスタートできそうだ。
  冬の遅い朝日も、さすがに8時近くには鉄橋全景を鋭く照らすようになる。間もなく、山の上まで聞きなれたモー
 ター音が響いてくると、轟音と共に113系がファインダーに登場した。X!しかし…1年で最も低いこの時期の太陽
 は、思った以上に手強かった。この後佐貫町寄りの定番富士バックに転戦するも、30分経っても1時間経っても切
 り位置付近の影は抜けず(泣)。結局このアングルは2月以降にお預けとなってしまった。
  元祖横須賀線からは引退して久しいが、対岸の房総半島では今なお現役のスカ色の風。211系投入や209系の
 転属などでその牙城は少しずつ、だが確実に崩されつつある。今年は、そんな地元千葉の老兵にも機会ある毎に
 足を運んでみたいと思う。





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