撮影日記-新作公開-




















































NO. 778
DATE 08.09
778.小湊鐡道キハ403・405 高滝ストレート 
2025.07.26 小湊鐡道 高滝-上総久保 NikonZ8 AF-SNikkor85㎜F1.8G ISO200
  今年の梅雨は雨が少なく梅雨らしくなかったと人は言う。だが、それはあくまで一般人の言い分である。鉄的に見
 れば、降りこそしないものの休みの度に毎度曇天では気が滅入る。それに加えて来るところまで来てしまった感の
 ある被写体の枯渇。6月初旬にいさ鉄のタラコ40を撮りに行って以来、単発の休みで奥方をほったらかして遠征す
 る元気もなく、気付けば1学期が終わっていた。しかし、せっかくの夏休みも、高3担任ともなれば進路面談に夏期
 講習とてんてこ舞いの忙しさ。梅雨が明けても、毎日抜けるような青空を眺めながら職場に缶詰になっていた。
  チャンスは土曜にやって来た。この日は奥方が友だちと遊びに行くとのことで、終日鉄活動に全振りできる予定。
 前日卒業生と飲みに行ってしまい遠征は不可能になったが、調べると小湊はタラコ重連の看板なしで朝一里見運
 用に入るとのこと。未明にゴソゴソ起き出して、京葉道路を東進した。
  ここ最近、この時期の小湊を撮ろうとすると、沿線どこもかしこも雑草だらけで足回りが見えないというのが大きな
 問題だった。朝一番の上総牛久から里見に回送される列車は、早朝5時台の極上光線で来るはずだが、はてさて
 どこで撮れるのやら…。ところが、それは杞憂に終わった。ダメ元で見に行った高滝のストレートが、何と20年前に
 キハ200を撮っていた頃のように、スッキリサッパリとレールが見えているではないか! 稲も程よく出穂して田んぼ
 らしくなっている。よしよし、今日はいい勝負ができそうだ。一段高い足場から真横の構図で機材をセットした。
  間もなく、蝉と小鳥の大合唱に割って入るように踏切が鳴る。そこに遠方から聞き慣れたエンジン音。ジョイントの
 リズムを刻みながら、タラコ2連は切り位置でサイドを朝日にぎらつかせた。そう、夏の鉄はこうじゃなくっちゃ!





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