撮影日記-新作公開-




















































NO. 769
DATE 04.25
769.銚子電鉄2000形2002・2502 君ヶ浜ストレート 
2025.03.23 銚子電鉄 君ヶ浜-海鹿島 NikonD850 AFNikkor180mmF2.8ED ISO200
  この日は終日運用が赤い湘南フェイス、朝のみ運用が緑の南海というアタリの日だった。前回のカットに続いて
 前から撮りたかった前パンの南海をカーブで押さえ、第一のミッションは果たした。次は逆サイドから…と思ったが
 1月に手前に配したキャベツ畑は収穫を終えて次の株を植えたばかりなのか、玉のボリュームが物足りない。まぁ
 仕事帰りにスーパーで買い物をする度にここ最近高騰していたキャベツの価格が落ち着きつつあるのを実感して
 いたので、そういうことなのだろう。 家計に優しいのはいいけれど、鉄ちゃん的には欲求不満。はたと周囲を見渡
 すと、一本奥の畔に菜の花が植わっている。これはいけるのではないか!?
  菜の花畑というには寂しいけれど、そこそこに群生しているので望遠圧縮が妙手。ただ、この位置からだとちょう
 どバックに携帯の電波塔が入ってしまう。が、そこは工夫のしどころである。三脚をローアングルにしてグイとアング
 ルを下に向け、画面の上辺で無粋な鉄塔をカットすると、下端には青紫のオオイノノフグリの彩も配することができ
 た。これは何とも贅沢な春色の構図!ぽかぽか陽気にまったりしながら8時台・9時台の列車を撮影した。次の10
 時15分頃の下りが光線的にベストだろう。カメラ2台で待つことしばし、軽やかなジョイント音を響かせて、赤い京王
 顔がファインダーに滑り込んできた。
  本当はこの後も観音辺りで湘南顔と戯れたかったが、今日は午後から勤務校のオーケストラ部の定期演奏会、
 夜には奥方を実家まで迎えに行かなければならない。 やや後ろ髪を引かれながら現地を後にし、ドヴォルザーク
 交響曲第8番の調べに耳を傾け、夕方には首都高を西に下るという忙しい1日を過ごしたのだった。





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