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こそこあったと思われるのに、いつの間にか姿を消したり運転日数を大幅に減らしたりしてしまった。そんな中、今
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年45周年を迎えた「やまぐち号」は立派なものである。往路の光線が良くないとはいえ、上り下りともに数ヵ所の峠
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越えがあり、非電化の広い空にもうもうと煙を噴き上げてC57やD51が力走する姿は見応え充分。本音を言えば、
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我々世代はDDやDE重連の方がグッとくるけれど、日本国内で蒸機の名シーンを確実に目にするならばやっぱり
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山口線が一番だろうと最近認識を新たにしている。
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時計の針が17時を回った。長門峡発車の汽笛が響くと、林の影から黒い煙が立ち上るのが見える。道路沿いの
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ポイントのため車の音に阻まれて微かなドラフト音は聞き取れないが、それでも徐々にリズミカルな鼓動が耳に届
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いてきた。来るぞ!D850のファインダーを覗いて2本のレリーズを握り締める。地響きが俄かに大きくなり、カーブ
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の影からD51が顔を出した。動体予測を効かせながらひたすら連写!画面から顔がはみ出すまでシャッターを切
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り続け、迫力にしばし呆然とする。久しぶりに痺れるような鉄道シーンを目の当たりにできた。奥で切った300oと手
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前に引いた200o、どちらも良いが、今回は機関士たちが手を振る様子が印象的な200oのカットを出してみたい。
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