撮影日記-新作公開-




















































NO. 734
DATE 06.25
734.小湊鐡道キハ200 月崎駅入線 
2024.04.10 小湊鐡道 月崎駅 NikonD850 AF-SNikkor300mmF2.8×1.4 ISO200
  今年の桜前線は実に読みづらかった。予報サイトはどこも昨年同様開花が早く、3月下旬には満開と謳っていた
 にも関わらず、蓋を開けると低温続きに天候不順でサッパリ蕾が開く気配はなかった。どうも天気予報も含めて最
 近の予報業界は、リアルタイムで更新して当たった当たったと自画自賛するばかりで、データを基に先読みする精
 度はサッパリのようである。しかし、その場で空を見上げて降った曇った、咲いた咲かないというのは素人でもでき
 るわけで、「予報」なるものが全くできていないと言わざるを得ない。
  そんな中、今年唯一見頃と晴れを引き当てたのが地元小湊鐡道だった。目玉のタラコ40が観光急行に優先的に
 充当されているため、平日で会える可能性は低いだろうと思いつつも、それでも僅かなチャンスにかけて日の出と
 同時に沿線に出撃。我が家から1時間余り、各撮影地は家の周りとほぼ同等の咲き具合で、結局昨年よりも2週
 間近く遅い満開となったのだった。それでも新年度の多忙な時期に貴重な休みと晴れが重なり、かつ前日の風雨
 に耐えて花びらが残ったことに感謝しながら撮影地を吟味。まず1発目は月崎駅の外れに三脚を立てた。
  朝一番の上りは男鹿色と小湊色のヨンマル混結編成。入線から出発まで撮るには撮れたが、花の季節の風物
 詩? 周囲の見えていないカメラじいやがアングル内に乱入し、画竜点睛を欠いた。仕方ない、満点解答は次に持
 ち越しと割り切って、20分後の下りに照準を合わせる。遠方からタイフォンが聞こえると、間もなく背後からキハ200
 の2連がゆっくりと登場。深い森が迫る山間の小駅に、昔ながらのエンジン音を響かせながら滑り込む。花は満開
 天気は上々!再び高鳴るエンジン音と小鳥のさえずりに包まれて、今年初めて本格的な春の風情を満喫した。





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