撮影日記-新作公開-




















































NO. 717
DATE 02.03
717.プラハトラム タトラT3 Malostranskaバルブ
2023.12.30 プラハトラム Malostranska電停 OLYMPUS PEN-F M.ZUIKO12-100mmF4IS PRO ISO640
  旅も最終盤、ブダペストからブラチスラヴァを経てプラハにやって来た。スメタナの名曲「モルダウ」の調べ、中世
 の名城プラハ城とカレル橋の夜景、「百塔の街」とも称される美しい街並み…これぞ今ツアーのクライマックスであ
 る!というのは、一般人である細君を口説くための方便で、当然鉄ちゃんたるもの、3年ぶりの訪欧に鉄的要素を
 入れないわけにはいかない。何を隠そうこの旅行最大の目的は、観光するフリをしながら旧共産圏トラムのマスコ
 ット的存在、タトラT3型を仕留めることであった。そのために、持参するスナップ用カメラOLYMPUS PENFに合わせ
 て“人をダメにする魔のレンズ”強力手振れ補正付き高倍率ズーム12-100㎜まで調達してきたのである。
  朝から現地ガイド氏の案内でプラハ城・聖ヴィート教会・カレル橋・市庁舎広場…と主要ポイントを巡り、午後から
 は自由行動。旧市街を散策し、モルダウ川のクルーズを楽しみ、ボヘミアングラスの店をひやかし、チェコビールを
 呷った。14世紀のルクセンブルク朝カール4世紀時代に神聖ローマ帝国の首都として栄えた古都を堪能し、気付け
 ばもうすぐ21時。ホテルに帰るべく地下鉄駅近くの電停にやって来た。 ここは7つの系統が集まる主要駅、それだ
 け列車の往来も頻繁で、お目当てのT3に出会う機会も多いはずである。
  奥方からの奇異な視線を感じつつ待つこと数分、さっそく2編成のT3がきれいに並ぶ。こういうときの手持ちは本
 意ではないが、あくまで一般人のフリが求められるため、構図と水平を意識してそっとシャッターを切った。





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