撮影日記−新作公開−




















































NO. 699
DATE 07.25
699.箱根登山鉄道モハ1・2形108・106・104 大向踏切 
2023.06.15 箱根登山鉄道 大平台−上大平台(信) NikonD800 AF-SNikkor70-200oF2.8E FL ISO1250
  5月は公私ともに多忙だったうえ天候にも恵まれず、連休以後はさっぱり鉄に出掛けないまま。4月に続き記録的
 な不作となった。そうこうするうち梅雨に入り、曇天もしくは雨の日々。 しかし、よく見ると我が家の近所でも紫陽花
 が開き始めた。初め白かった花が徐々に赤や青に染まってくると、ぼちぼち撮り頃である。関東の線路際で紫陽花
 の名所と言えば、真っ先に思い浮かぶのが箱根登山鉄道。6月15日の千葉県民の日は、程よい小雨ということも
 あり、山中ではやや時期尚早な気もしたが、昼からのんびり箱根の山に足を向けてみた。
  第一候補は通い慣れた大平台周辺。あじさいの小径の両側は見事な紫の大輪が咲き誇り、ガクに雨粒を湛えて
 いた。だが、線路際に出てみると、アングルに入る所はまだ咲き始めで花が小さく色も薄い。ベストは来週か…。と




















































NO. 699
DATE 07.25
 
 はいえ予定も立て込んでいるし、何よりこの時期らしい雨模様に恵まれるかがわからない。まずは撮れるうちに撮
 っておけが鉄の鉄則である。付近をロケハンして、定番の大向踏切に機材をセットした。
  さすがに降っている中で丸腰というわけにもいかず、傘を差しながらの撮影。 カメラは減価償却済みで濡れても
 惜しくないD800、レンズは付け替え不要の70-200oズームで列車を待つ。箱根登山でありがたいのは、本気のタ
 ーゲットが旧型のみなので、他の新型電車でアングル調整が存分にできること。この場所は大平台出口踏切の後
 の急カーブから直線に立ち上がってくるところのため、車体が傾いて画面が不安定になる。先行電で存分に微調
 整し、敢えて画面の水平を崩すことで車両の垂直を出した。
  時刻表を追い掛けると、40分後の強羅行きが旧型のはず。夕方近くなり、僅かばかり露出が落ちてきた。感度を
 やや上げて準備完了。間もなく木々の向こうに大平台駅に入線して来る電車の屋根が確認できた。 ガッチャン!
 というポイントの音がしてすぐにスイッチバックで発車。木立の陰から顔を出したモハ1形がゆっくり登坂してくるとこ
 ろを動体予測で切り取った。かまぼこ屋根と線路がしっとり雨に濡れているのが雰囲気満点。これで霧でも立ち込
 めていれば最高だったが、そうは問屋は卸してくれない。紫陽花の色が濃くなった頃に再訪を誓いながら今年はチ
 ャンスを逃してしまったが、撮るものに乏しい昨今、中には来季持ち越しの課題があっても良いだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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