|
|
|
|
|
|
ーンのFINAL企画としてラストランを発表。運転日も時刻も新特急色の連結方向も全て把握できた。第一候補は函
|
|
館行きの「北斗」。デビュー当時を知る我々としては、赤とオレンジの帯が最も似合うのは花型特急の「おおぞら」か
|
|
「北斗」だった。中でも「北斗」は早々にHEATカラーに塗り替えられてしまったため、高校時代に渡道した頃には既
|
|
に目にすることが叶わなかった。以来四半世紀余り、外ばめ式の大型マークではないとはいえ、この機会に青いマ
|
|
ークを掲げた勇姿を何としても拝みたいと強く願った。
|
|
運転予定も撮影地も見当がつき、未知なる変数は天気のみ。ところがこの最後の変数がクセ者で、週間予報は
|
|
晴れと曇りを行ったり来たり…。それでも前夜に予報が格上げされた。卒業式関連業務も何とか終えたし、ここは
|
|
気晴らしも兼ねて出撃決定!羽田から朝一の便で函館に入り、レンタカーで沿線に繰り出した。当初は落部−野
|
|
田生の海沿いで新特急色のみ首カックンでサイドを見せる構図を考えていた。 しかし、晴れは晴れなるも春霞濃
|
|
いめでヌケが悪く、海の色も冴えないのではというリスクが拭えなかった。 ならば安全策でよりマークの大きく写る
|
|
ここで勝負!ボチボチ人が集まり始めていた大沼跨線橋に陣取って本命を待つことにした。
|
|
定番通りなら広角で大沼と駒ケ岳を入れるところだが、早春の枯れ木色に靄でボンヤリでは風景を広く入れるの
|
|
も気が進まない。それよりも今日の主役をバチっと仕留めるのが至上命題である。陽さえ当たれば満点解答にな
|
|
る300oタテのベストポジションを確保して、定期の「北斗」で構図を微調整。待機すること約5時間、林の影からタ
|
|
イフォンが響く。軽やかなエンジン音とともに、ファインダーに子どもの頃の憧憬が像を結んだ。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|