撮影日記−新作公開−




















































NO. 690
DATE 04.30
690.小湊鐡道キハ200 里見のSカーブ 
2023.03.19 小湊鐡道 里見−飯給 NikonD850 AF-SNikkor300oF2.8VR×1.4 ISO200
  この日は、今から21年前に新卒で入った会社の同期11人のうち最後の1人が無事(?)退職したことを祝う“絶滅
 会”なる祝宴がザギンで開かれることになっていた。超就職氷河期の真っ只中で、今でこそハマスタのバックネット
 に広告を打つようになったが当時は小さかった学習塾に流れついた我々は、長時間労働と今では考えられない薄
 給に耐えながら1人、また1人と見切りをつけて脱北し、ついにこの日を迎えたのであった。ちなみに私が辞めたの
 は2年目の終わりで、メンバーの中では3番目であった(笑)。
  さて、そんなわけでせっかくの晴れ模様も出撃は近場限定。まぁ色味といえば菜の花程度しかない3月中旬のこ
 と、とりあえず小湊にでも行くかと適当に車を転がした。しかし、タラコは小湊色と併結だし、沿線の菜の花はどこも




















































NO. 690
DATE 04.30
 
 咲きぶりがイマイチ。期待の石神に至っては開花ゼロの空白地帯になっていた。悩んだ末に、比較的花を入れて
 まとめやすそうな高滝駅に行くも、意味不明な立ち位置から意味不明な構図で狙うカメラおばぁに「ちょっと、そこ入
 る!」と排除されてしまい万事休す…。仕方ない、だったら里見に移動しよう。駅の南側のSカーブは例年に比べる
 とサッパリではあるが、沿線の他の場所よりはかなりマシな咲き具合。線路脇のカーブミラーや家の壁を全てカット
 して手前に名の花をボカし、サンニッパ×1.4でようやく構図を組み上げた。と、今度は背後のご老人から物言いが
 つく。といってもアングルに干渉するのではなく「ここで撮るならもっと後からSカーブの全景を入れないと意味がな
 い!」との謎のお説教。余計なお世話である。まったく、春はこうしたファンタジスタたちの躍動が恐ろしい(笑)。
  結局、午後一のタラコ・ツートンを上総大久保の発車で撮って早めに撤収。有象無象が繰り出す沿線には辟易し
 たが、夕刻から旧友と共に低温調理の肉尽くしコースと日本酒のペアリングを堪能し、贅沢な春の宵は楽しく更け
 ていったのであった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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