撮影日記-新作公開-




















































NO. 688
DATE 04.12
688.DE15 1546 雪372レ 抜海の利尻バック 
2023.03.05 宗谷本線 抜海-南稚内 NikonD850 SIGMA50㎜F1.4DG HSM ISO200
  2月末で通常授業が終わり、後は学年末試験を残すのみ。ようやく我が仕事のサイクルも世間の人々と同じ土日
 休みになるということで、3月最初の金曜はザギンでルービーと洒落込んでいた。と、ほろ酔い加減の帰り道、突如
 どすこい氏から連絡が入る。曰く「ついに出そうですよ、アレが…(笑)」。冬型が崩れて高気圧が接近、利尻岳が海
 上に姿を現しそうだという予告である。記憶の彼方に封印していたが、どすこい氏とは3年前の冬、天気図とGPV
 を見てスクランブル発進し、漆黒のアイスバーンを駆け抜け、抜海の線路脇でギンギンの利尻を横目にラッセルの
 ウヤを知るという悲劇を共に味わった。そんな仲間からリベンジマッチの挑戦状が届いたら、受けて立たないわけに
 はいかないだろう。翌夕方には羽田空港で待ち合わせ、AIR DO旭川便の客になったのだった。
  今回は雪レがウヤなら石北のタラコに逃げるというオプションもある。前回のような丸坊主に終わることはないは
 ずだが、リスクを考えてまずは深夜まで名寄で待機。0時20分、複線型のDE15 1546がおもむろに出区したのを確
 認して針路を北にとった。いつもなら我々を怯えさせる凍結路面も最近の暖かさですっかり乾燥し、景色的には物
 足りないが快調なドライブが続く。未明には開元のPAに到着。星空に期待しながら眠りに就いた。
  まだ日も昇らぬ6時過ぎに起床し、南稚内までラストスパート。市街を抜けて丘を越えると、眼前には日本海の水
 平線とその上に浮かぶ名峰の姿が広がった。C55時代からの定番お立ち台に立ち機材をセット。 ついに3年越し
 の再戦の舞台に立った。寒さのせいか武者震いなのか、手がかじかむのが止まらない。さぁ来い! 8時25分、冬
 の終わりを告げるような穏やかな情景を背に、今日の主役雪372レが軽やかにファインダーを駆け抜けていった。





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