撮影日記−新作公開−




















































NO. 654
DATE 08.03
654.キハ47・47 鎧の袖俯瞰 
2022.05.04 山陰本線 鎧−香住 NikonD850 AF-SNikkor85oF1.8G ISO200
  山陰本線鳥取以東というのは、なかなか行けそうで行けないエリアである。タラコ色のキハが主役でいいアングル
 もある。ところが、距離の割にアクセスが良くないのと、掛け持ちで切る被写体がないのが玉に瑕。 長期休暇で籠
 るには関西-D.W先輩のテリトリーからは日帰り圏内で物足りず、どうせ行くなら「やまぐち号」も撮るか! と結局山
 陰西部まで足を延ばしてしまうのである。ただ、今年は程よく伯備線で「やくも」の国鉄色が復活した。それに、GW
 とはいえ休み明けに同僚と生徒の前で“大人の”ゼミ発表をやるというミッションが入ってしまったため、 連休最終
 日は家でレジュメ作成に勤しまなければならない。帰路を考えれば東に転戦するべきだろう。 そんなわけで、「やく
 も」の翌日は今まであまり足が向けられていなかった鳥取・兵庫県境付近のタラコツアーと洒落込むことにした。




















































NO. 654
DATE 08.03
 
  このエリアで一度訪れたかったのが、鎧の袖バックの俯瞰アングル。近年各所で紹介され有名ポイントになって
 きたが、奇岩を背に入江の畔に弧を描く線路はなかなか魅力的である。特に新緑時期ならば、淡い緑と群青の水
 平線、それに朱色5号のコントラストが映えるはずだ。昨年も撮りに来たというチバラギ氏とも現地合流して岩場の
 立ち位置に陣取った。しかし、朝一のキハは線路がまだ影の中。7時を過ぎて、ようやく線路に光が当たり始めた。
  とはいえ、定番ヨコ構図で撮るには右手の稜線が真っ黒け。列車は後10分ほどで来てしまう。お約束の構図は次
 の列車にお預けということにして、ここはタテで行ってみよう!線路・入江・鎧の袖と3要素が85oの画角でピッタリ
 である。こんな絶景を身内3人で独占とは何と贅沢なのだろう。間もなく、朝の静寂を破るように軽やかなジョイント
 音が聞こえてきた。屋根と窓が別物とはいえ、国鉄型のタラコ色気動車が眼下を駆ける。高性能デジカメでバリバ
 リ連写できるようになった令和の世にあって、山陰東部には昭和の鉄道情景が“今なお現役”だったのであった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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