撮影日記-新作公開-




















































NO. 646
DATE 06.09
646.キハ47・47と桜 大岩駅発車 
2022.04.03 山陰本線 大岩駅 NikonZ7Ⅱ AF-SNikkor70-200㎜F2.8E FL ISO200
  去年に続き、今年も桜の開花が早かった。月末には都内は見頃を迎え、かつての教え子からは桜を背景に袴姿
 で写る大学の卒業式の写真が送られてきた。世の中は春の到来で盛り上がってきたが、鉄的には空模様の方が
 どうにもいただけない。珍しく一息つける年度末だというのに連日の曇天では行き場に困るというものである。
  そうこうするうち年度が明け、また多忙な1年が始まった。4月第1週は日曜のみ休みの6連勤。あぁ今年の桜戦
 線は不戦敗か…と溜息をついていたら、その唯一休みの日曜に西日本に晴れマークが付いた。リサーチすると、
 中国地方は程よく満開の雰囲気。ここは思い切って賭けてみよう、2004年に訪問した時に散り初めだった山陰本線
 大岩駅の桜のリベンジマッチ!長年気になりつつ他の被写体にかまけて見送ってきたが、今年は大井川はアニヲタ
 看板で全滅、いすみもマークが付くから×、その他気になる場所はすべて曇天エリアで青空は山陰~北九州エリア
 のみとなれば、心置きなく鳥取地区のタラコ47と戯れることができるはずだ。
  夜の京都駅八条口で関西-D.W先輩と合流し、漆黒の9号を西へ。急ぐ旅でもなし、学生時代に急行「だいせん」
 の福知山バルブや山陰キハ詣でのためにスーパーカブで幾度も通った道を、記憶を辿りながらのんびり流す。距
 離にして200km弱、深夜2時には大岩近くのローソンに滑り込んで小休止。夜明けとともに活動を開始した。
  読み通り、現地は八分咲きからほぼ満開。早朝の列車を岩美寄りの端で撮り、程よく側面に陽が回り始めた8時
 台の列車を昔と同じ場所で狙う。鄙びた小駅は18年の歳月を経ても大きく変わってはいなかった。花を愛でながら
 待つこと1時間弱、タラコ47が現れる。キハが魔改造を受けた以外は昔日と変わらぬ光景が目の前に広がった。





撮影日記トップへ