撮影日記-新作公開-




















































NO. 642
DATE 05.08
642.DE10代走「SL冬の湿原号」 茅沼発車 
2022.02.11 釧網本線 茅沼-塘路 NikonD850 AF-SNikkor300㎜F2.8VR ISO200
  雌阿寒岳バックの大俯瞰を無事に極め、次は午後のアングルを考える。細岡俯瞰は昨日撮ったし、釧路神社は
 山をバックに入れようとすると光線がイマイチ。そういえば、サイト上には茅沼の発車がずいぶん流れていたが、ど
 んなものだろう。 釧路湿原まで来て編成撮りというのも芸がないが、一方で昨日から豆粒俯瞰しか撮っていないた
 めバリエーションに欠けるのもまた事実。とりあえず下見に行くかとレンタカーを走らせた。
  通過まで1時間以上あるが、駅のすぐ塘路寄りの踏切には早くも三脚の列ができていた。 といってもアイレベル
 の横一列で、雛壇になっていないところは広くて平和な北海道である。見たところ85~100㎜前後の中望遠の立ち
 位置が一番人気。しかし14系の外観に旧客の色というどっちつかずのデザインの客車をクッキリ写すのは好みで
 はない。やるなら4年前の夏に馬下で撮った「ばん物」代走のように、線路に寄って長玉がいいだろう…と踏切の一
 番近くまで行くと、何とそこだけスポッと空白地帯ではないか。これは構えてみろということかとサンニッパで覗いて
 みると実にピッタリである。 こうなると冷やかしがてらの下見とはいえ、ここに腰を落ち着けたくなってしまう。クリア
 な青空に罪悪感を感じつつも、マーク無しの2エンド頭だからこれもアリだと自分を納得させて三脚を立てた。
  14時25分、茅沼のホームに朱いDEが到着。しばしの停車で客扱いを終えると、紫煙を燻らせゆっくりと列車が動
 き出す。構図はパツパツ、緊張の一瞬である。行ける!カマをギリギリまで引き付けてシャッターを切った。
  これはこれで良かったが、後から聞いた話では細岡俯瞰は前日以上のヌケの良さだったという。うぐぐ。とはいえ
 同じカットを量産するのも勿体ないし…心にモヤモヤを感じながら、羽田行きAIR DO074便に乗り込んだのだった。





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