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621.DE10重連「DLやまぐち号」 白井アンテナ山俯瞰
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2021.08.29 山口線 津和野-船平山 NikonD850 AF-SNikkor50㎜F1.8 ISO200
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岩国から山口線への帰路は、夏とは思えないほど夕焼けがきれいだった。明日こそきっと快晴に恵まれる!そう
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確信して長門峡の道の駅でマルヨ。翌朝、始発のキハから徳佐田んぼアングルに腰を据えた。が、上りの単行こそ
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低い朝日に照らされたものの、その後はどこから湧いたか、太陽周りの帯状の雲にやられ、昼前には完全に曇天
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模様。十種ヶ峰の頂上もすっかり見えなくなってしまった。「やまぐち号」の往路も撃沈したのは言うまでもない。
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さすがに頭を抱えて帰路の撮影地に悩む。こういう時は仲間同士の情報収集である。boss氏・エロ団長氏らの諸
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先達に聞くと、「昼の予報で気象庁が浜田を晴れ予報に格上げした。たぶん行ける、大切なのは強気だ!」との心
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強い言葉が返ってきた。どうせ玉砕するなら最高の舞台で散ろうと関西-D.W先輩共々腹を括り、白井に車を走ら
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せる。駐車場では古くからの鉄仲間の皆さんが大集合。気温37度のアンテナ山、真夏の大冒険が幕を開けた。
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5月の連休の時でも、暑さを警戒して午前中から山に上がった。今回は灼熱の8月、しかも往路を見送った後の
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13時半、一番暑い盛りである。山中は木陰で直射日光はないとはいえ、風が吹かず熱が籠る。そんな中、眼前に
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聳える壁のような急斜面に何度も心が折れそうになった。 だが、10人近くのパーティーだと互いに励まし合えるの
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がありがたい。こまめに休息をとりながら、1時間ほどでアングルに到着した。
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背後の青野山こそ陰っているが、下界は西日にギンギンに照らされていた。 機材をセットして1時間半、蝉時雨
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の中、遠方からDE重連の咆哮が轟く。陰るな、曇るな!それだけを念じながら、列車を切り位置まで引きつけ一
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同一斉射撃。郷愁漂う汽笛が山間に消えると、一呼吸おいて漢たちの雄叫びが山中に響き渡ったのだった。
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