撮影日記-新作公開-




















































NO. 612
DATE 09.17
612.キハ40 高山展望台大俯瞰 
2021.05.04 山陰本線 須佐-宇田郷 NikonD850 AFDCNikkor105㎜F2 ISO200
  いくら俯瞰好きでも、今回のカットは列車が小さい、小さ過ぎる!そこのところは事前にお断りしておこうと思う。
  前日白井のアンテナ山で勝利の雄叫びを上げた我々は、その後も山影迫る17時台のキハまで撮って転がるよう
 に下山。 最後は宇田郷に転戦して惣郷橋梁のシルエットで1日を終えた。夜は須佐の道の駅で風呂に入り、オー
 プンテラスで営業していたうぉっちゃ食堂で海鮮料理をつまみに祝杯を挙げる。こんな世情だけに、久しぶりにジョ
 ッキでビールを呷り気持ちよく酔った。
  さて翌朝。昨日の午後からの高気圧の余波か、今朝もスカっと抜けが良い。迷うことなく須佐の高山展望台の再
 履修に出向いた。実は24時間前もここに陣取っていたが、若干靄っていて満点ならず…。昨年撮った真夏の景色
 に続いて、新緑と常緑樹の入り混じった初夏の山肌の斑模様を文句なしの条件で持ち帰りたかったのである。
  登って思わずニヤリ。空気がクリアなだけではない。いつも悩まされる海風から発生する霧や靄も一切なし!は
 るか遠くまで折り重なる山並みが一望できる好条件は、4度目の訪問にして初めてであった。ここまで見えてしまう
 とレンズの選択に困る。普段は眼下の入江をメインに据えて180㎜か、一番手前の稜線だけ入れて135㎜。それで
 も列車は豆粒だったが、今日はできることなら遠方の山々や海岸線まで余すことなく入れたい。というわけで画素
 数番長のD850に105㎜をメインで据えた。どこか伊勢志摩の英虞湾辺りを思わせるような雄大な景色、複雑な海
 岸線が作り出す自然の造形が美しい。だが、雄大過ぎるだけに油断すると列車を見逃してしまいそうである。6時
 半、列車が須佐を出た頃からファインダーを注視!間もなく紅一点、入江の畔にタラコのキハ40が姿を現した。





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