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端に脚を置いて、暫しの仮眠タイムに入った。
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4時に目覚めると、東の空が赤く染まっていた。やれやれ、どうにか晴れそうだ。だが、油断はできない。薄明か
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りの中では各立ち位置に総勢数十人の鉄集団がめいめい陣取っているではないか!我々も置いていた三脚のも
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とへ。ところが、よく見れば周囲はみんな全国各地で見知った顔ばかり。な〜んだ、長玉ポイントは図らずして全員
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知り合いというオチがついていた。日本は狭い(笑)!
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日の出と共に薄い雲が太陽付近に広がってきた。「能登」「北陸」は全開露出に若干及ばずイマイチ。でも、これ
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らは既に撮ったからまぁよい。本命はこの春からロクヨン牽引の「あけぼの」である。パーイチが幅を利かせる中、
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今や貴重な青い直流機がマークを掲げて晴れ舞台に立つ姿を想像すると、俄然ヤル気も湧こうというものだ。しか
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し、ここで水を差す一報。「今日はザンナナらしいぞ!」一同悪夢のような知らせに意気消沈。「何かの間違いで青
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いの来ね〜かなぁ…」そんなボヤキを他所に、ピカピカのバリ露出でファインダーに現れたのは、やはり憎まれっ
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子、茶釜の37号機であった。この日以来、神保原が晴れたという話は聞かない。青いロクヨン「あけぼの」は、今日
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も私の夢枕で高らかにブロワー音を響かせている…。
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