撮影日記−新作公開−




















































NO. 607
DATE 08.10
607.箱根登山鉄道モハ1形104・106 彫刻の森ストレート 
2021.04.18 箱根登山鉄道 彫刻の森−強羅 NikonD5 AF-SNikkor300oF2.8VR ISO200
  箱根登山鉄道は撮影地らしい撮影地が少ない。足場が狭いうえに線路の両側が鬱蒼と茂る木々に覆われてい
 て、雄大な俯瞰どころか編成を抜くのも一苦労。頭からお尻まで乗せようと思うと、登山鉄道感の出ない直線区間
 ばかりになってしまう。とはいえ、ここ彫刻の森を出たところのストレートは、手前電柱ながらスパンが広く、端正な
 編成写真が撮れそうだと以前から目をつけていた。2年前の秋に来た時には、余裕をもって架線柱を入れて108・
 109のモハ2コンビを押さえたが、後から検証すると、攻めれば電柱を全てかわして構図を組めそうだった。やるな
 らバックの木々が色付く紅葉か新緑。だが、紅葉シーズンは太陽高度が低過ぎて、線路は終日南側の崖の影の
 中…。満を持してこの4月に再戦の機会を得たのだった。




















































NO. 607
DATE 08.10
 
  ところが、先週昼のスジを迎え撃つも、3連ではどうにも構図がカツい。 これは2連がベストのアングルのようで
 ある。ならば今日こそ最高条件。12時台を早速ここで撮影し、さらなるX光線を求めて13時の列車も同じ立ち位置
 から狙うことにした。 レンズは攻めのサンニッパ。架線柱とそれを支えるワイヤーを全て画面から外し、一番淡い
 緑が芽吹いている場所を切り位置にしてカメラをセット。12時59分、彫刻の森駅に旧型が入ってきた。しばしの停
 車の後、列車はゆっくりと終点へのラストスパートを始める。左右パンパンの画面に、104のナンバーをぐっと引き
 つけてシャッターを切った。
  ところで、残り3両の旧型もそれぞれに個性的である。金太郎塗りから原色に戻った大型ライトの108、はるか昔
 のリバイバルカラーとして黄色と水色のツートンを纏った106、そして原色にシールドビームの104。 原型原色好き
 としては108が最もそそられそうではあるが、物心ついた頃からシールドビーム1灯の姿を見慣れた私は104が一
 番の“推し”である。そのお気に入りが前パン・バリ順・新緑ベストで極まったのは大きな成果だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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