撮影日記−新作公開−




















































NO. 602
DATE 07.03
602.大井川鐵道E102「ELさくら号」 家山発車 
2021.03.27 大井川鐡道 家山−大和田 NikonD5 AF-SNikkor300oF2.8VR ISO200
  顔面撃ちでモノをカチッと極めたら、今度は多少構図が苦しくとも季節のモチーフとの絡みを狙ってみたくなるも
 のである。幸い天気はしばらく晴れ続き、年度末だから代休も全て消化せよとお達しも来た。有給は繰り越せるが
 代休は繰り越せないので、急ぎ使わせていただいて、前回ツアーから中1日、再び大井川に舞い戻ってきた。
  今回は、翌日まで滞在すれば土日のEL客レ2往復体制も味わうことができる。1日目は、平日ならば隙間もある
 だろうと返しを家山鉄橋南端のカーブで構える。SNS上の画像で気になっていた背後の街路灯と道路橋の柵は、
 実際構えてみると確かにどうしようもない。最も目立たないであろう位置を陣取り、15時の発車を待った。天気は一
 点の曇りなし、花はほぼ満開。よほどの人為的ミスか天変地異でも起きない限りX確定の条件である。が、天変地




















































NO. 602
DATE 07.03
 
 異とは肝心な時に起きるものである。ファインダーに颯爽と現れたE102はヘッドライト消灯…。周囲の語彙貧弱な
 キッズたちからは死ねだのくたばれだのと罵詈雑言が飛ぶが、行ってしまったもんはしょうがない。悔しくはあるが
 まぁ諦めるしかないだろう。鉄とはそんなものである。
  期待の翌日は、高気圧も過ぎかけで予想以上に不安定な空模様。 1往復目の返しは時間的に最高のスジだっ
 たのに、3時間近く前からいつもの鉄ちゃん仲間で待機したのに、残念陽は射さず惨敗に終わった。こうなったら最
 後の一発に全てを賭けるのみ。構図が難しく人だかりも激しい鉄橋南端は避け、家山発車のストレートで構えてみ
 ることにした。一見建物などでごちゃごちゃしているように見えるが、画面端でカツく切ったり列車で隠したりすれば
 それなりの絵になるはずだ。線路の両サイドに満開の桜を配し、伝家の宝刀サンニッパを構えて列車を待った。
  曇りがちだった空は発車15分前から晴れゾーンに入った。露出はほぼ全開。せめてこれくらいは撮らせてくれ!
 祈るような気持ちでファインダーを覗く。1 灯ライトがホームから動き出したのが確認できた。今日はバッチリ前照
 灯点灯中。桜並木の下を行く桜マークにピントを合わせ、カマの左肩が木製ポールを隠した瞬間、高速連写で狙っ
 ていた絵を切り取った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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