撮影日記−新作公開−




















































NO. 599
DATE 06.09
599.桃と大井川鐵道21000系 塩郷民家前 
2021.03.14 大井川鐡道 塩郷−下泉 NikonD5 AF-SNikkor20oF1.8 ISO200
  185系が消えた次の休みには、「踊り子」ロスに陥る暇もなく速やかに次の被写体に移行する。季節がら、そろそ
 ろ大井川沿線で早咲きの花々が咲き始めるはずである。昨年実績から考えると、川根温泉の駐車場の寒緋桃や
 塩郷の民家の庭先の桃が見頃を迎えているに違いない。マル普マークで撮れなかったポイントを押さえるために、
 3カ月ぶりの川根路詣でに出掛けた。
  春というにはまだ早く、山の色は冬の装いを残しているが、見立て通り線路際に目を移せば、所々に鮮やかな白
 やピンクの花が新たな季節の到来を告げている。電車の運用を確認し、ズームカーに合わせて塩郷の民家先にお
 邪魔した。前回は9時台のスジで狙ってケーブルの影落ちが目立ったので、今日は1本前で撮るべくスタンバイ。




















































NO. 599
DATE 06.09
 
 線路はまだ山影の中だが、あと15分もすれば切り位置まで御開帳するだろう。
  画角は20o。ピンクの花びらを付け、空に伸びる枝振りを思い切って取り込み、電車のフォルムも含めて右下か
 ら左上へ放射状に広がるような絵柄を作る。こういう構図のために周辺まで画質の安定した単玉の20oを入手し
 たわけで、年に数度の本領発揮の場面である。さて、残る問題はシャッタースピードとタイミング。さすがに長年の
 67一発切りで鍛えたとはいえ、超広角で眼前をカッ飛ばす電車を一撃必撮するのは至難の業で、ここはD5の高
 速連写におんぶにだっこするしかない。ブレを警戒して1/4000sec f2.8ですべてのセッティングを終えた。
  草木や花の彩もさることながら、晴れにこだわる写真を撮っていると、太陽の角度一つにも季節の移ろいを感じ
 るようになる。春はあけぼの…ではないが、3月ともなると陽の上がるペースもグッと早まり、予想通りアングル内
 から影は消えた。 さぁ来い! 間もなく川沿いにタイフォンの音が響くと、軽快なモーター音と共に丸看板を引っ提
 げたズームカーが颯爽と姿を現した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





撮影日記トップへ