撮影日記−新作公開−




















































NO. 596
DATE 05.16
596.185系「湘南ライナー17号」 東京バルブ 
2021.03.09 東海道本線 東京駅 NikonD5 AF-SNikkor300oF2.8VR×1.4 ISO200
  前回の浜松町スナップの際に、中トロ・バジーナ氏から東京駅でのスナップや「湘南ライナー」のバルブを見せて
 いただいた。これまで最末期のパニックを警戒して駅撮りからは距離を置いていたが、国鉄型車両のいるターミナ
 ルという“雰囲気”を記録するようなカットや平日深夜の撮影ならまだ落ち着いて撮れそうである。最近やたらとバ
 ッシングの対象とされる三脚も、ホーム端の柱の影なら駅員氏も黙認とのこと。考えてみると改正までそれほど日
 はない。早速、翌月曜日に様子見に出掛けた。
  あわよくば一発卒業のつもりで、D5に広角からサンニッパまで持ち込んでスタンバイ。19時の「湘南ライナー5
 号」の様子を観察して、だいたいの電車と人の流れを把握した。次の7号は10両編成なのでホーム端から編成が




















































NO. 596
DATE 05.16
 
 抜ける。サンニッパにテレコンを噛ませて420oでバルブ撮影。緩やかにカーブしたホームから長玉で編成のイン
 側を抜くのは、私自身は撮れなかったが函館駅の「はまなす」バルブの要領である。構図はバッチリ。デジなので
 露出もすぐに見当がついた。しかし、ブレる…。何枚切っても、ヘッドライトのビスがシャープに像を結ばない。まぁ、
 こんな超望遠で低速シャッターを切るのだから、ミラーショックの影響は無視できない。うむむ、どうすれば…。解決
 策が見つからないまま、列車は小田原に向けて発車していってしまった。次の185系10連は最終の17号までない。
 さすがに明日の勤務を考えるとそれは無謀である。リベンジを誓い、この日は勇気ある撤退をすることにした。
  それにしても、妙案というのはなぜタイムリーに生まれないのだろうか。帰りの電車の中で気が付いた。ライブビ
 ューモードでシャッターを切れば、ミラーの振動から解放されるではないか!あぁ、これを30分前に気が付いてい
 れば…。まぁ悔やんだって仕方ない、また行けばいいだけの話である。
  悔しさを忘れないうちにと、翌日再び機材を担いで夜の東京駅を訪れた。明日は年度末の有休消化で休みを入
 れてある。狙いは最終列車1本である。前回と同じポジションから同じアングルで機材をセット。間もなく列車が入
 線してきた。改正まであと4日とはいえ、このコロナ禍で深夜の駅に繰り出す者はそうはいない。D5をライブビュー
 モードにし、夜の「湘南ライナー」にそっとシャッターを切った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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