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590.185系「踊り子8号」 竹倉俯瞰
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2021.02.09 東海道本線 三島-函南 NikonD850 AF-SNikkor85㎜F1.8G ISO200
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前にも書いたように、竹倉俯瞰の「踊り子」は仕留めるまでに本当に手を焼いた。冬場は毎朝のように東京のビ
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ル群の向こうに見えている富士山も、昼近くなると必ずと言っていい程八合目辺りから雲が湧く。そして「踊り子8
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号」が通過する13時には山頂はすっかり雲隠れ…の繰り返し。冬型が強くてもダメ、緩くてもダメ、雨上がりの晴れ
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でもダメ。どないせぇっちゅーねん! である。この日は都合5回目のチャレンジ。冬型が徐々に崩れ、西から移動
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性高気圧が迫ってきている。火曜日のため14時台の10号は設定がないが、まずは効率よりもメインの1発を持ち
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帰ることが大切である。江ノ電経由で現地に向かうことにした。
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朝の七里ヶ浜からは、ようやくこの時期らしく冠雪した銀嶺がよく見えた。定番の富士バックで305Fの登場に期待
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すると、ありがたいことにセット後2本目で“江ノ電顔”の古豪が姿を現した。幸先よく撮りたい絵をものにして、気分
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良くハンドルを握る。134号~西湘バイパスで小田原に抜け、箱根新道・1号で天下の険を越えて三島に至る。ずっ
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と富士山は全貌を現したまま。本番通過2時間前に竹倉を見下ろす立ち位置に到着した。
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さすがに最末期だけあって平日ながら先客はいたが、私なりのベストポイントは空いていた。「ここに俺は石を置
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いて場所取りしていたんだぁ!でも今日は山も見えないし撮らせてあげますよ」と上から目線発言をしてくる“イッ
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ちゃった”キッズに閉口した前回の週末に比べれば、実に平和である。3回連続で現地遭遇した湘南ナンバー氏と
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談笑しながら列車を待つ。勝てるときというのはこんなもの、山頂を覆い隠す雲も湧かないまま本番の通過時間を
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迎えた。ゆったり裾野を広げた秀峰の麓に5連の斜めストライプが登場。万感の思いを込めてシャッターを切った。
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