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ら発生した雲が首輪のように八合目付近を覆って敗退した。ムムム、確かに難しい。気象情報を分析するに、北か
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らの季節風が富士山に当たって東西に分かれ、東側を流れた風が伊豆半島にぶつかって南風に反転。駿河湾の
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水蒸気を吸い上げて斜面を吹き上がりながら雲を作るようである。
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だったら、北風が弱まる冬型崩れの天候でアタックしたらどうだろう?この日の予報は雨のち晴れ。一時的に西
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高東低が緩んで、昼前から春の陽気になるという。ものは試しで賭けに出てみることにした。が、やはりダメなもの
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はダメらしい。沼津ICを降りて振り返ると、富士山は五合目以上が雲隠れ。まるで話にならない。一応現地に張り
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込んで通過直前まで待機するが、車から出る必要がないくらいの負け試合であった…。
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仕方ない、そんなときは気分を切り替え別の被写体を仕留めて土産にしよう。運用を探ると江ノ電の305Fは動い
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ているらしい。鎌倉・藤沢どちら側についているかは不明だが、帰り掛けのオマケならば立ち寄って損はないだろ
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う。 1号線〜箱根新道で峠を越え、西湘バイパスを経由して134号線で七里ヶ浜の駐車場に大移動。約2時間の
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行程で、現地に着く頃には程よく光線も寝てきていた。
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すでに数名が構えていたことから藤沢方に305Fが併結されていることを確信し、まずは普通に編成撮り。隣の鉄
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ちゃんに聞くと、次もギリギリ日没前に間に合うのではないかとのこと。ベッタリエロ光線で来るならこう撮りたい。
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線路に寄ってサンニッパをセット。16時半過ぎ、絶妙のライティングの中に伝統の江ノ電顔がゆっくり姿を現した。
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