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妖艶この上ないライティングで是非とも丸看板を仕留めてみたい。そんな欲求が高まり、2020年最後の1日をまた
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も川根路で過ごすことになったのだった。
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この日は夜明け前に島田金谷ICで関西-D.W.先輩と合流し、朝はいつもの青部入線で近鉄を撮影。次のズーム
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カーを青部−崎平の第2橋梁など普段撮らないところで押さえ、午後の部を塩郷の民家脇で待った。
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Sカーブとはいうものの、撮り方としては2つのカーブの間の直線に編成を載せ、面タテで仕留めるアングルであ
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る。上下左右はほぼパンパン。作例を片手に天地を調整し、まずは13時の近鉄を狙った。が…冬とはいえ日中は
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よほど条件が良くないと陽炎の影響は避けられないらしい。ヘッドライトはシャープなれど「普通」のマークより下は
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モヤモヤという微妙な仕上がりとなった。
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それから2時間、寒風吹き抜ける線路際でひたすら鉄談議。そこへSLの運転もないのに何を撮っているのか?
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と隣家のおばちゃんも談議に加わる。そうこうするうち時計の針は15時を回った。気付けば低く柔らかい西日が辺
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りを照らしている。ファインダーを覗く限り、陽炎もすっかり消えたようだ。間もなく、奥のカーブを切ってゆっくりと半
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面光線の湘南フェイスが画面に姿を現した。木製の架線柱と錆びたパンタが重なって目立たなくなった一瞬を、高
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速連写で切り取る。立体感溢れる丸看板ズームカーは、2020年を締めくくるに相応しい最高の1枚となった。
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