撮影日記−新作公開−




















































NO. 581
DATE 01.17
581.箱根登山鉄道モハ1・2形104・106・108 塔ノ沢入線 
2020.12.06 箱根登山鉄道 塔ノ沢駅 NikonD5 AF-SNikkor300oF2.8VR×1.4 ISO6400
  箱根の山の中、それも鬱蒼とした木立に囲まれた中を走る箱根登山鉄道は、特に秋・冬シーズン、陽の当たる箇
 所が非常に限られてくる。定番の大平台−上大平台の大向踏切踏切付近のストレートなど、11時半を過ぎて切り
 位置に陽が当たり、13時前には影の中。この間にお目当ての旧型車が来ないと課題は次回への持ち越しとなって
 しまう。関東圏から手軽に行ける距離でありながら、結構Xを掴むまでのハードルが高いのである。
  そんな中、緊急避難的に狙えるのが塔ノ沢入線のアングル。両端をトンネルに囲まれ秘境感漂うこの駅は、特に
 強羅方のトンネルを覗くと出山(信)から急勾配を下って来る線路を望むことができる。 これを長玉でブチ抜いて隋
 道内の照明で車両が光る瞬間を仕留めれば、レンガ積みの壁面と相まって味わい深いカットが撮れるのである。




















































NO. 581
DATE 01.17
 
  12月の陽は短い。昼を回って、大平台界隈はどこも影が伸びてきた。このまま帰るのももったいないしと、夏以来
 幾度か訪れている塔ノ沢に立ち寄った。トンネル抜けの構図は、フィルム時代から北陸トンネルの「雷鳥」などで時
 おり見られたが、ゼロ角度のシルエット抜きといった絵に落ち着くのが定石だった。ISO400とか800で高感度とされ
 ていたのだから当然といえば当然である。僅かな照明の光を頼りに動きものをピタリと止めるというのはデジの恩
 恵あっての撮影技法といえよう。しかし、チバラギ氏の格言では「機材の進歩を自分の腕と勘違いしてはいけない」
 その通りである。高感度に強いデジではあるが、ベルビア・プロビアで育った世代としては可能な限り低い数値で
 勝負したい。過去数回の経験値からISO6400に設定した。
  さて、今回はサンニッパにテレコンを付け、地下鉄よろしくトンネル内部をアップで切り取ることにする。下り勾配
 の感じを出すため、列車は奥に置き、手前の線路をヘッドライトの反射で光らせる…イメージはできているのだが、
 如何せん前走りのアレグラ号はLEDのハイビームを食らって画面全体が真っ白け。経験値から弾き出した露出で
 本番一発勝負である。間もなくトンネルの壁が琥珀色に光った。来た!静々と下って来る104号の顔をファインダー
 に捉え、秒間12コマで一斉射撃。顔全体に光が回るのは一瞬である。納得できるカットが数枚だけ手元に残った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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