撮影日記−新作公開−




















































NO. 58
DATE 06.13
58.箱根登山鉄道モハ1型 強羅のカーブ
2009.05.10 箱根登山鉄道 強羅−彫刻の森 NikonF5 AFNikkor80-200oF2.8 RVP100
  中学校に上がる頃、妙にローカル私鉄に入れ込んだ時期があった。今から思えば年齢の割にずいぶんシブい趣
 味を持ったものである。でも、所詮は中学生。下津井や野上といった当時第一線級の路線に行動範囲が及ぶはず
 もなく、対象は専ら江ノ電や箱根登山鉄道であった。とはいえロクにカメラも扱えないし、足繁く通う金もない。やる
 ことといえば、それらが掲載された本や雑誌を飽きるほど眺めることくらいだったが、以来 “小型の地味な旧型車”
 が自分のストライクゾーンに入ってくるようになった。
  本線系で撮るものが激減してきた今日この頃、新たな被写体として箱根登山などどうだろうと考え始めた。新緑・
 紅葉・雪景色と沿線は季節感タップリ。車両も旧型が健在で塗色もいい。観光地だからお客も多く、スナップだって




















































NO. 58
DATE 06.13
 
 狙える。そして何より距離が手頃。なのにテーマとして撮り込んでいる人は少ない。よし、行ってみるか!GW翌週
 の日曜、F5に28-70ミリ&80-200ミリという軽装で、風薫る天下の嶮に十数年ぶりに出掛けてみた。
  が、いざ現地に来てみて、なぜここを撮っている人が少ないのかがよくわかった。険しい地形を縫うように走るた
 め、とにかく引きがない、つまり撮影の足場がないのである。これは難しい…。それからもう一つ、私を悩ませたの
 がレールの幅。全長20メートルに満たない小型車なのに標準軌なのである。いつもの感覚でアングルを決めると、
 予想外に車両が小さく構図はスカスカ(汗)。結局、この日1日でまぁまぁ撮れたのは、ここ強羅のカーブの後追いの
 一発のみ。イマイチだったなぁ。当初のワクワク感はどこへやら。次回箱根を訪れるのは一体いつになるだろう?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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