撮影日記-新作公開-




















































NO. 572
DATE 11.14
572.三岐鉄道801系赤電カラー 保々築堤ストレート 
2020.09.21 三岐鉄道 保々-山城 NikonD5 AFDCNikkor105㎜F2 ISO200
  近ごろ、地方私鉄に譲渡された元大手私鉄車両のリバイバルカラーが流行りのようである。少し前なら一畑や富
 士急の京王5000系、最近では琴電の京急1000系などが思い浮かぶが、いずれもノスタルジーの対象となった昔の
 電車が、現役時代では考えられないローカル線らしい景色の中を行くのが魅力的。リバイバル以外にも、原色を維
 持したまま新天地で活躍する富山地鉄のテレビカーやレッドアロー、大井川鐡道の南海や近鉄あたりも、撮るもの
 に飢えた我々をグイグイそそってくれる存在と言える。 そんなブームの中で、この三岐鉄道でも元西武の701系が
 1本はイエロー、もう1本が赤電カラーに塗り替えられた。 貨物がメインターゲットとはいえ、せっかく片道400km超
 を自走してここまで来たのである。これらも視野に入れるのは当然のことであった。
  公式サイトで運用を確認し、まずは朝一の蕎麦畑アングルでイエローを1発仕留めた。前回アップした金色田ん
 ぼの築堤でも、貨物と交換で富田に向かう赤電を後追いでゲット。今日の最後は、その折り返し西藤原行きを帰り
 掛けの保々の築堤で迎え撃つことにした。思えば、赤電カラーは一度2001年に本家西武鉄道で101系が復刻塗装
 されて以来の顔合わせである。だが、当時は悪天候の中所沢の工場での一般公開で軽く撮影したのみ。しかもマ
 ニア的には、顔は同じでも旧101系は登場時からイエロー塗装のためあれはNGだとのこと。本当に赤電時代を経
 験したリアルなリバイバルには今回が初対面ということになる。
  蕎麦も稲穂もない純粋な築堤ストレート。光線は日没間際の極上のライティング。掛け値なしの編成撮りである。
 舞台は整った。踏切が鳴ってすぐ、林の陰から珍しく前照灯を点灯した懐かしの西武電車が颯爽と姿を現した。





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