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570.三岐鉄道ED45重連貨物 三里の蕎麦畑
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2020.09.21 三岐鉄道 三里-丹生川 NikonD850 AF-SNikkor35㎜F1.8G ISO200
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この秋の関東は本当に晴れない!9月の連休も予報を見る限りサッパリだった。だが、近場で鹿島貨物を撮って
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から3週間余り…。そろそろ気持ちの良い青空の下でシャッターを切り、日頃のストレスを解消したいものである。
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ならばせっかくの3連休、愛車での遠征も悪くない。行き先に選んだのは、前々から食指は動いていたものの訪問
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できていなかった三岐鉄道。 自社発注の渋いデッキ付き電機の重連が貨物を牽き、合間のピン電には運が良け
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ればリバイバル西武カラーがやって来る。撮影効率は悪くないはずだ。SCWの予報でも早朝から雲が去って、終
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日バリ晴れは確約のようである。金色田んぼの藤原岳バックを脳内に描いて深夜の東名を下った。
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だが、思ったより雲の抜けは遅かったらしい。6時台の上り一番貨物は曇天にて見る鉄し、勝負は青空の広がっ
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た8時台の2本目からとなった。 早速第一志望の藤原岳バックのアングルを吟味するが、残念ながら田んぼは既
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に刈り取り済み。その代わり立ち位置の三里寄りには見事な白い花をつけた蕎麦の畑が広がっていた。やるなら
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ここでしょ! なぜか線路際に張り付く謎の集団を横目に、高圧鉄塔と架線柱が重なり、かつ藤原岳のピークが抜
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ける立ち位置を探り、ポジション確定。レンズは35㎜、せっかくなので蕎麦畑を広めに入れる下振り構図で構えて
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みた。8時40分、踏切の音が鳴ると旧型電機の重低音がゆっくりと近づいてきた。
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普段はエンターテイメント小説は読まない私だが、この夏は友人に勧められ、和田竜に手を出した。代表作の一
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つ『忍びの国』は、ここ伊勢に拠点を置く織田信雄(信長の次男)が伊賀攻めを行い撃退される「天正伊賀の乱」が
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題材。鉄ちゃんをしながら伊賀と伊勢を隔てる山並みを眺め、戦国の世に思いを馳せるのもまた一興であった。
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