撮影日記-新作公開-




















































NO. 567
DATE 09.27
567.C57 1「SLやまぐち号」 本門前踏切 
2020.08.16 山口線 津和野-船平山 NikonD850 AFNikkor180㎜F2.8 ISO200
  この日も10時台のキハまで撮った後は、スーパーで弁当を仕入れて、早めの昼食からのお昼寝タイム。休憩時
 間もロクにないまま12時間労働が続く日常とはかけ離れた、何とも贅沢な時間の過ごし方である。
  程よく日が傾き始めたところで、昨日に引き続き津和野に転戦。白井のカーブはもう押さえたし、8月に入り編成
 後部に山影が落ちるようになっていた。 ならば、いつも激パで近寄りがたい定番中の定番、本門前踏切に乗り込
 んでみよう。通い慣れた関西-D.W.先輩の軽やかなハンドルさばきで津和野の街中を進む。細い路地を進み立ち
 位置の踏切に出る…と、人がいない!いや、いなくはないが、場所取りの三脚は僅かに数本。いくらコロナ禍とは
 いえ、こんなに空いてていいんでしょーか!?いや、いいんです! 据え膳食わぬは男の恥。せっかくの好条件は
 しっかりちゃっかり頂戴すべきであろう。さっそく180㎜のベストポジションにハスキーを据えた。
  とはいえ、40度近い炎天下で直射日光を浴び続けると心身ともにおかしくなってしまう。脚だけ置いてしばし日陰
 で昼寝を決め込み、通過30分ほど前に臨戦態勢に入った。いつもはこれくらいの時間から西の空に怪しい雲が漂
 い始め、本番が近づくにつれマンダ~ラの恐怖に苛まれるようになる。ハラハラドキドキが止まらない、人呼んで9
 回裏の“本門前劇場”。しかし、今日は前日同様一点の曇りもないド快晴のままである。そのまま15時50分、遠方
 から汽笛が聞こえてきた。強烈な西日を浴びて、黒光りしたC57と本物の旧客を思わせる35系が端正なストレート
 を驀進して来る。カマのヘッドライトは何か変だが、そんなのはご愛敬。これは純粋にカッコイイ! 鉄歴約四半世
 紀、恥ずかしながら、日本を代表する保存蒸機「SLやまぐち号」の満足いく編成写真を初めて撮ることができた。





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