撮影日記−新作公開−




















































NO. 566
DATE 09.18
566.キハ40 宇田郷旧道俯瞰 
2020.08.16 山陰本線 須佐−宇田郷 NikonD850 AF-SNikkor70-200oF2.8E FL ISO200
  山陰ツアー2日目の朝は、現地でバッタリ遭遇した旧知のベテラン鉄ちゃん諸氏にアドバイスを頂いて須佐の高
 山展望台からタラコを俯瞰。だが、海沿いに聳える山だけに湿った風が一気に吹き上がり、お立ち台は時おり濃い
 海霧に覆われる。 7時台の40単行と47の2連は美味しく頂戴したが、本命8時台は一面白いベールに包まれて見
 る鉄すら叶わなかった。9時台まで粘るか、転戦するか…協議の結果好転の見込みなしと踏んで一気に下山。麓
 から見上げると、山の頂上付近だけすっぽり笠を被ったように霧雲が停滞していた。そりゃあ勝てるわけがない。
 朝一の2本が撮れただけでも奇跡である。負け戦には見切りをつけて、昨日ロケハンした旧道俯瞰に向かった。
  かつては道からドライブスルーだったというポイントも、手前の杉の木々が伸びたせいで視界が効かなくなり、道




















































NO. 566
DATE 09.18
 
 路下の斜面から木の幹に寄り添うようにして撮らざるを得なくなっていた。立ち位置はかなり狭い。そこへ地元と思
 しき先客が2名。挨拶をかわし、肩口を抜くように構えさせてもらうことにした。単焦点では画面端の枝葉をかわし
 切れず、70-200oを持ち出して145o相当で構図を決める。本当は背後の半島の稜線まで入れたかったが、ポジ
 ション的にこれが限界。まぁよしとしよう。
  天気はだいぶ安定してきたかに見えたが、たまに太陽付近をちぎれ雲がかすめアングルが暗転する。 ドキドキ
 に耐えるうち、9時15分、ちょうど雲が抜けてきたタイミングで単行のヨンマルが姿を現した。 面にもきれいに陽が
 当たっていい感じである。しかし、シャッターを切り終わって気が付いた。バックの岬はまだ影が残ってマンダ〜ラ。
 妥協の結果とはいえ、遠景をカットしたのは正解だった。結果オーライだろうが勝てば官軍である。
  それにしても、この角度から見ると更新ヨンマルを特徴づけるサイドの銀縁窓も、LED化されて死んだ魚の目の
 ようになったテールライトも目立たない。昔ながらの山陰西部の名所に朱色5号のディーゼルカー。南禅寺の石川
 五右衛門ならずとも「あぁ絶景かな、絶景かな」と思わず溜息が出るような鉄道情景であった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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