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564.キハ47・47 惣郷橋梁俯瞰
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2020.08.15 山陰本線 須佐-宇田郷 NikonD800 AF-SNikkor70-200㎜F2.8E FL ISO200
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京都から帰って1週間、長引いた梅雨が嘘のように連日強烈な日差しが降り注ぐ中、近場で箱根登山を攻めては
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みたが欲求不満の感は否めなかった。仕方ない、自粛ムードが明け切ったわけではないが経済を回せという声も
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ある。一介の鉄ちゃんが密と無縁の田舎を彷徨う分にはバチも当たるまいと判断し、関西-D.W.先輩の山陰行に
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便乗させていただくことにした。被写体は魔改造を受けているとはいえタラコ色を纏うキハ40系列。白砂青松の懐
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かしい路を辿りながら朱色5号を味わうのも悪くない。実家で墓参りを済ませた後「のぞみ」の客となり、京都駅の
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八条口で合流。深夜の中国道で一路西を目指した。
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戸河内ICから峠を越えて日本海側に抜け、早朝5時過ぎに宇田郷に着いた。一休みしてから山に上がる。視界
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が開けると、眼下には遠く“宇田郷のコンクリ橋”こと惣郷橋梁と真一文字の水平線が広がっていた。 来てよかっ
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た! 終夜運転の眠気も吹っ飛ぶ最高条件。早速2台体制で機材をセットする。D850はサンヨンを付けてコンクリ
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橋をアップに、D800は70-200㎜の200㎜相当で手前の田んぼと石州瓦の集落を入れて構図を決めた。
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まずは朝一のヨンマル単行を仕留める。 天気・光線ともに申し分なかったが、この景色にたった1両ではちと物
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足りない。須佐交換でやってくる次の列車は予定では47×2のはずである。陽が上がると共に騒がしくなってきた
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蝉の大合唱をBGMにファインダーを注視、間もなく舞台に現れた国鉄の残像を切り取った。これだけ遠景で撮る
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と、更新車の特徴であるギラギラ窓枠は案外気にならないものである。かつて黄色いキハでしか撮れなかった長
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門の名所を、改造済みとはいえ朱色の気動車で楽しめるのは、令和の世の奇跡と言えるかもしれない。
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