撮影日記-新作公開-




















































NO. 547
DATE 03.18
547.哈密三道嶺 建設型シルエットと日の出 東剥離ヤード 
2020.01.02 哈密三道嶺 東剥離站 NikonD850 AF-SNikkor85㎜F1.8 ISO200
  中華人民共和国政府による新疆ウイグル自治区への監視が強まっている。漢族第一主義というべきか、北京政
 府の強権支配というべきか、 もはや辛亥革命のときに孫文が唱えた満漢蒙回蔵を含めた中華民族の概念はどこ
 へやら…である。まぁ、最近では高校世界史の教科書でも、共産党支配の正当化に寄与してきた“孫文推し”の歴
 史観を実証主義的観点から見直す動きが現れているのではあるが…(ちなみに東京書籍の教科書は、孫文よりも
 袁世凱の独裁に抵抗し暗殺された宋教仁を推している)。それはさておき、こうした状況の中で、ガイドの王国軍氏
 の手腕をもってしても哈密便の飛行機のチケットを押さえるのは困難だったらしい。今度こそ最後(笑)!と言われる
 今シーズンの三道嶺ツアーは、北京から一度烏魯木斉(ウルムチ)に飛び、高速鉄道で哈密に入る行程になった。
  実際、現地では烏魯木斉の駅に入るのに公安によるパスポート改めが厳格に行われ、改札を抜けるのに約1時
 間半。哈密駅を出るのにも小1時間。そして我々のマイクロバスには三道嶺の街までピタリとパトカーが追尾すると
 いう状況であった。結局初日はバリ晴れだったにもかかわらず終日移動に費やし、宿に入ったのは日没後。どうせ
 大晦日は夕方で運行終了なので噴火もなし。そのまま火鍋を囲んで大忘年会となったのだった。
  翌2020年1月1日はいきなりの曇天。全くヤル気も湧かず、PENFをモノクロモードにして遊ぶのが精一杯だった。
 今回は日程が短いだけにこれは痛い。さぁ次の日こそ…。1月2日は朝一で見事な日の出を拝むことができた。各
 国の鉄ちゃんたちが集う中、太陽の上る方角にアタリを付けてベストポジションをキープ。新年の初カットを頂戴し
 た。だがこの直後、西からの雲に全天が覆われて、この日も日中は成果無し。我々に焦りの色が見え始めた。





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