撮影日記−新作公開−




















































NO. 539
DATE 01.25
539.南部縦貫鉄道キハ104 七戸駅発車 
2019.11.03 南部縦貫鉄道 旧七戸駅 NikonD850 AF-SNikkor300oF2.8VR ISO200
  10月は1日に箱根登山鉄道に行ったきり一切出撃はなし。当然である。九州も四国も通らず、いきなり伊豆半島
 から左フックを打ち込むように直撃してきた台風19号にやられ、関東地方は被害が続出。幸い我が家はどうもなか
 ったが、秋の課題と目をつけていた登山電車は路盤流出で長期運休の憂き目に遭った。その翌週は中間考査で、
 鉄している暇などなかった。気づけば11月の声、文化の日連休は久々に仕事から解放されることになった。
  この週末は磐西のキハ47イベントなどもあったが、タラコ2連にエセ急行色が併結と聞いて却下。南部縦貫の夕
 暮れ撮影会に5年ぶりに参加することにした。毎年行われている企画ながら例年は土曜実施のため仕事で行けず
 昨年は土曜が文化の日と重なりチャンス到来と思われたが、修学旅行のため沖縄に連行されていた。しかし、今




















































NO. 539
DATE 01.25
 
 年は翌月曜が祝日代休ということで実施日が日曜にずれ込んだ。当日は五能のタラコも運用よし、天気予報も晴
 れマークを出している。前日入りで岩木山バックのヨンマルも頂戴しようと、マイルでJALの青森便を押さえた。
  ところが、今年の秋は呪われたかのように週末毎に天気が崩れる。今回も前日予報で日曜の津軽地方は雨のち
 晴れと下方修正された。確かに、レンタを借り出し五所川原方面に流しているときまでは夜空に星が瞬いていたも
 のの、マルヨ体制に入ると一転、寝袋の中で車の屋根を叩く雨音を一晩中聞き続けることになった。そして翌朝、
 雨こそ止んだが雲は低く流れ岩木山が姿を現す気配はなし。タラコ2連を見る鉄だけして、早々に七戸に転戦した。
  一面紅葉に彩られた有料道路を快調に飛ばし、旧七戸駅に着く頃には雲が途切れ、晴れ間が広がってきた。こ
 れで一気にヤル気は急上昇。本日のターゲットは、ブルーモーメントでバルブするレールバスもさることながら、国
 鉄型気動車キハ10の生き残りキハ104がメインだった。前回参加時には庫の中で眠っていたが、4年前にレストア
 を受けて復活したとのことで、西日に照らされたコイツの構内運転をぜひ一発極めてみたかったのである。
  16時20分、最後の構内運転が始まる。しつこく太陽の周りに纏わりついていた雲が割れた。ドラマチックに夕日
 が射し込む中、エンジン音が高まり、旧国鉄の名優は腕木信号機を横目にゆっくりと加速を始めた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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