撮影日記−新作公開−




















































NO. 538
DATE 01.18
538.箱根登山鉄道モハ1形106・104 上の湯温泉踏切 
2019.10.01 箱根登山鉄道 大平台−上大平台(信) NikonD5 AF-SNikkor300oF2.8VR×1.4 ISO200
  毎年のように「過去に例のない災害」が頻発する昨今だが、2019年の秋は本当に雨が多かった。石巻貨物に行
 ったきり、9月下旬は休み毎の悪天候で、祝日などあってもなくてもカメラを握る機会は皆無。まぁ受験生を相手に
 しているうえ、その他色々とミッションも背負わされるお年頃、そんな休日は家で残務に励んで…とやっていたら、
 さすがに鬱憤が溜まってきた。月が変わって10月1日は晴れ予報。少し前にサンナナ編成引退で賑わった箱根登
 山に、紅葉シーズンの下見を兼ねて出掛けてみることにした。
  メインは大平台−上大平台(信)の大向踏切、陽が当たるのは午前も遅くなってからである。早朝から出撃する必
 要もなく、首都高の通勤ラッシュが落ち着いた頃合いを見計らって出発した。到着は10時半頃。 構えると、早速青




















































NO. 538
DATE 01.18
 
 塗装の106号と原色104号、続行で金太郎塗装の108号と緑の109号の組み合わせが山を下りて行った。ということ
 は、運用を外れたりしなければ、1時間もしないうちに旧型2編成が連続で帰って来るということである。このまま踏
 切で待つのも変化がない。周囲を見渡すと、上大平台寄りのカーブの先にもう一つ小さな踏切があった。あそこか
 ら長玉で抜けばもう少し立体感のある絵が作れるのではないか? 
  実際にファインダーを覗くと、登山鉄道には珍しく一直線に急勾配を登る姿を正面がちにやや高い視点から打ち
 抜ける。休日なら前方の踏切から顔でも出すであろう他の鉄も、平日の今日はいない。これでアングルは決定、サ
 ンニッパにテレコンを噛ましてD5をセットした。アレグラとベルニナを1本ずつ見送り、順当なら次が旧型の番。予
 定通り、遠方から急勾配を上って来る重低音が響いてきた。大平台駅でスイッチバックのため小休止。間もなく踏
 切が鳴ると、急カーブを曲がって鮮やかなクリームと水色のツートンが姿を現した。
  近年復刻塗装で様々なカラーバリエーションが登場したモハ1・2形だが、やはり最も美しいのはロマンスカーの
 伝統を引き継いだオリジナルカラー。金太郎塗装もその派生として魅力十分。次に気になるのがこの青塗装だっ
 た。無骨な登山鉄道にはやや軽快過ぎるきらいもないではないが、こうしてアップで撮るとなかなかどうして見栄
 えのする色使い。錦秋の紅葉との組み合わせを楽しみにしていただけに、10月の台風被害が残念でならない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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