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535.SBB Re420 Gotthard Panorama Express ヴァッセン中段俯瞰
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2019.08.16 Gotthard Bahn Goschenen-Erstfeld NikonD850 AF-SNikkor70-200㎜F2.8E FL ISO200
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コペルを後にした我々は高速道路をひたすら爆走した。すぐに国境を越えてイタリアに入り、ヴェネツィア~ヴェ
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ローナ~ミラノ~ルガーノと経由してスイスに入境、夕立に煙るゴッタルドトンネルを抜けて21時過ぎにヴァッセン
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のホテル アルテポストに辿り着いた。宿のレストランはタッチの差で仕舞ったばかりだったが、若女将に頼み込ん
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で料理を作ってもらい、明日のVSOEに向けてささやかな前夜祭と洒落込んだのだった。
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翌朝、ホテルの窓から見上げた上空は晴れ!3年前、緑カマ先頭で納得しきれなかったヴァッセン上段のオリエ
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ントを再履修するには絶好の撮影日和である。日本と違って立錐の余地なく4段三脚が並ぶわけではない。ゆっく
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りとパンとチーズの朝食を楽しみ、食後のコーヒーを味わってからおもむろに丘の上を目指した。
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油断していると立ち位置には先客が一人。だが、その逆光に浮かぶシルエットは…勤務校の上層部と仕事上お
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付き合いのあるK氏であった。こんなアルプス山中で共にカメラを並べるとは、もはや鉄ちゃん界のハマちゃん・ス
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ーさんである。互いに苦笑いしながら日本人3人で機材をセット。日の当たり始めた築堤で列車を待った。
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10時40分過ぎ、下段の線路に純白の屋根を連ねた長大編成が現れた。来た、今日は赤ガマ重連! レリーズを
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握る手に思わず力が入る。つづら折りの線形を登ってきた列車がファインダーに入ってきた。と、その時である。背
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後から軽快な汽笛が一声。「!」…振り返ると、時間1本しかないローカル電車が接近中。世界最高峰の豪華列車
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は半ば人為的ともとれるダイヤによって裏カブリに終わってしまったのだった。あまりの悔しさに、次の「ゴッタルド・
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パノラマエクスプレス」だけは極めるべし!我々は勢い込んで中段狙いのポジションに三脚を立てた。
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