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533.SŽ342 夜行1605列車 カルスト大築堤俯瞰
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2019.08.15 Slovenske železnice Črnotiče-Hrastovlje NikonD800 AFNikkor105㎜F2DC ISO200
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“From Stettin in the Baltic to the Trieste in the Adriatic, an iron curtain has descended across the
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Continent.” 1946年、イギリス前首相ウィンストン=チャーチルが「鉄のカーテン」演説で述べたように、コペルが面
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するトリエステ湾は冷戦期のヨーロッパにおける東西対立の最前線であった。 正確に言えば国連管理下のトリエ
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ステ自由地域として米英とユーゴスラヴィアが南北に分割して統治し、1954年に北部がイタリア、南部がユーゴに
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帰属することになった。そして1991年にユーゴが解体したことで、南部に位置するコペルはスロヴェニア唯一の商
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業港として、東欧各国からアドリア海に抜けるルートの重要な位置を占めるに至ったのである。
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そんな経緯から、この路線を走る列車は日中1往復のIC以外は全て貨物列車である…と思っていた。ところが、
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出発前に時刻表をじっくり眺めていると、夏限定でルーマニアのブカレストからやって来る夜行列車があるらしい。
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コペル着8時33分。石灰岩の崖に囲まれたカルスト地形だけに陽が当たるかは際どいが、これはオイシイ被写体
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になるはずだ。運転再開2日目は朝からド快晴、午前順光の築堤見下ろしポイントに三脚を立てた。
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心配した通り、到着してすぐは東側にそそり立つ崖の影が築堤を完全に覆っていた。だが、陽の当たるゾーンは
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すぐ近くまで来ている。立ち位置を決め、レンズを決め、構図を練るうち、見る見る線路が朝日に照らされ始めた。
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時計を見ると8時半、もう列車はいつ来てもおかしくない。定刻を20分ほど過ぎて、遠方に列車の影が見えた。客レ
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だ!間もなくトンネルを抜けて現れたのは、深紅のパンタも凛々しいイタリア製SŽ342の牽く6連の客車列車。コイ
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ツは皆様そう撮っていないのではないか?昨年の迂回NJに続き、今夏も貴重な「ブルトレ」を極めさせて頂いた。
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