撮影日記−新作公開−




















































NO. 529
DATE 10.22
529.箱根登山鉄道モハ1形103・107 大平台カーブ 
2019.07.07 箱根登山鉄道 大平台−上大平台(信) NikonD5 AF-SNikkor70-200oF2.8E FL ISO800
  いよいよ吊掛編成モハ1形103・107号、いわゆるサンナナの引退が迫ってきた。 最終日は夏期講習に忙殺され
 撮影は不可。ならばそれまでに行けるだけ行っておこう。この日は期末考査の採点に追われながらも、程よい曇り
 時々雨の予報で出撃を決意。普段なら全く写欲の湧かない空模様だが、梅雨らしい絵を狙うなら良い条件である。
  午前中はマルつけに勤しんで、午後から現地入り。大平台の定番踏切は前回以上に人が集まっていた。聞くと、
 今日はサンナナ編成の団臨があるという。先週は金太郎塗装の108号も併結の3連で走っていたが、今日は2連と
 いうことで、待望の103号の前パン姿を拝むことができそうだ。
  とはいえ、きれいにカーブが見渡せる定番編成撮りの立ち位置はすでに大入り満員札止め状態。でもま、今は名




















































NO. 529
DATE 10.22
 
 物紫陽花の時期、無理に編成を入れなくても構図は工夫次第で何とかなる。 いや、むしろ曇天、紫陽花くらいしか
 絵を引き立てる要素がないのだから、敢えて攻めの構図にしないと意味がない。ややアウト側に三脚を立てて高さ
 を微調整。ズームで微妙に画角を切り詰め、手前に大きく紫の花をボカしてセッティングした。
  しばらくして踏切が鳴る。これがお目当ての団臨のようで、山の上から豪快な吊掛サウンドが響いてきた。子ども
 の頃好んで乗りに行った各地の旧型電車からは決まってこの低く痺れる走行音が轟いていたものだが、思い返せ
 ば箱根を再訪するまで久しく耳にしていなかった。音の大きさとは裏腹に、ゆっくりと山を下りてきた103号に焦点を
 合わせ、動体予測でシャッターを切る。とりあえずこんなものかな!
  秋に入り、紅葉シーズンを楽しみにしていた。6〜7月でアタリを付けた箱根の地で、錦秋の山を背に生き残った
 最後の旧型車を仕留めるべくあれこれ策をめぐらせていた。そこへ台風19号の襲来。 朝のニュースでは、箱根湯
 本駅前の早川が濁流となり飛沫を上げる様が中継されていた。登山電車は無事だろうか…。嫌な予感は的中し、
 現在土砂崩れなどで線路が寸断された箱根登山鉄道は長期の運休を余儀なくされている。願わくば、多くの観光
 客で山が賑わう頃までにオールドタイマーたちの元気な姿が見られるようになって欲しい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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