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物紫陽花の時期、無理に編成を入れなくても構図は工夫次第で何とかなる。 いや、むしろ曇天、紫陽花くらいしか
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絵を引き立てる要素がないのだから、敢えて攻めの構図にしないと意味がない。ややアウト側に三脚を立てて高さ
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を微調整。ズームで微妙に画角を切り詰め、手前に大きく紫の花をボカしてセッティングした。
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しばらくして踏切が鳴る。これがお目当ての団臨のようで、山の上から豪快な吊掛サウンドが響いてきた。子ども
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の頃好んで乗りに行った各地の旧型電車からは決まってこの低く痺れる走行音が轟いていたものだが、思い返せ
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ば箱根を再訪するまで久しく耳にしていなかった。音の大きさとは裏腹に、ゆっくりと山を下りてきた103号に焦点を
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合わせ、動体予測でシャッターを切る。とりあえずこんなものかな!
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秋に入り、紅葉シーズンを楽しみにしていた。6〜7月でアタリを付けた箱根の地で、錦秋の山を背に生き残った
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最後の旧型車を仕留めるべくあれこれ策をめぐらせていた。そこへ台風19号の襲来。 朝のニュースでは、箱根湯
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本駅前の早川が濁流となり飛沫を上げる様が中継されていた。登山電車は無事だろうか…。嫌な予感は的中し、
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現在土砂崩れなどで線路が寸断された箱根登山鉄道は長期の運休を余儀なくされている。願わくば、多くの観光
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客で山が賑わう頃までにオールドタイマーたちの元気な姿が見られるようになって欲しい。
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